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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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来期の目標を「去年より1割」で決めていませんか。固定費と残したい利益から必要な粗利を出し、粗利率で割り戻して売上目標と受注件数まで逆算できる、建設会社向けの年間経営計画エクセルテンプレートを無料で配布します。月次の予実シート付きなので、立てた計画が1年間動き続けます。
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建設会社の年間経営計画は、売上目標から決めるのではなく、「固定費+残したい利益=必要粗利」から逆算して立てると、数字が動くようになります。 決算が終わって税理士さんに「来期はどうしますか」と聞かれ、とっさに「今年より1割くらい上で」と答えた。町場の建設会社では、よくある光景です。悪いことではないのですが、その1割に根拠がないと、自分も現場も本気になれません。
ネットで「経営計画書 テンプレート」と調べると、出てくるのは融資の申込みや創業のための分厚い様式ばかり。知りたいのは、そこまで立派なものではなく、「うちは来期いくら売って、いくら粗利を残せばいいのか」を1枚で決められる紙です。
そこでコンクルーBaseで、建設会社向けの年間経営計画エクセルテンプレートを作りました。固定費と残したい利益を入れると、必要な粗利・必要な売上・必要な受注件数までが自動で出て、そのまま月次の予実まで回せます。ダウンロードは無料、メールアドレスの登録もいりません。
説明は後回しにして、先に配ります。ダウンロードしてExcelで開けば、そのまま使えます。
建設業の年間経営計画エクセルテンプレート(無料・登録不要)
年間の売上目標から、必要粗利・必要受注件数までを逆算します。
月次の計画と実績を突き合わせるシートつき。難しい経営用語は使っていません。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】
本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
【免責事項】 本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
このテンプレートでできることは、大きく3つです。
シートは4つです。お客様に出す紙ではなく、社長が自分のために持つ1枚だと思ってください。
今期の方針・年間の目標・工事種別ごとの内訳・四半期の重点が、A4縦1枚に収まっています。事務所の壁に貼っておいて、月に一度だけ眺める使い方を想定しました。数字はすべて「設定」シートから自動で入るので、この紙に電卓で書き込む作業はありません。

「①固定費 →②目標利益 →③必要粗利 →④粗利率 →⑤必要売上 →⑨月あたりの受注件数」と、上から順に読むだけで逆算の筋道が追えるようにしてあります。会議で説明するときも、この順番で話せば伝わります。
年間の目標を12か月に割った「計画」と、その月の実績を並べるシートです。入力するのは、実績の完成工事高と工事原価の2つだけ。粗利・粗利率・計画との差・達成率・差の累計は自動で計算されます。

粗利の達成率が100%を切った月は、達成率が赤く表示されます。サンプルでは2か月目をわざと未達にしてあるので、赤くなる様子を見てから自社の数字に書き換えてください。月の配分は最初は12か月均等(8.3%ずつ)ですが、冬に工事が減る、年度末に集中するといった繁閑がある会社は、配分率を書き換えれば計画側が組み替わります。
固定費の内訳、残したい利益、工事種別ごとの構成比・想定粗利率・1件あたりの平均受注金額を入れる場所です。ここを変えれば、計画書も月次シートも一斉に変わります。

このほかに④「使い方」シートがあり、3ステップの手順と注意点をまとめています。マクロは使っていません(関数のみ)。
テンプレートの計算の中身を、通しで説明します。ここが分かると、数字を入れ替えるだけで自社の計画になります。以下の金額はすべて架空のサンプル(従業員数名の工務店を想定)です。自社の実績に置き換えて読んでください。
ステップ1:工事がなくても出ていくお金を、1年ぶん集める。
役員報酬720万円、社員の給与・法定福利費1,440万円、事務所の家賃・水道光熱費180万円、車両費240万円、保険・租税公課120万円、通信・広告・その他180万円。合わせて年間2,880万円。ここに材料費・外注費・現場の労務費は入れません。それは工事にひもづく原価だからです。
ステップ2:1年やって、会社にいくら残したいかを決める。
ここではまだ「売上いくら」とは考えません。設備の入替や、いざというときの蓄えから逆に決めます。サンプルでは300万円としました。
ステップ3:足すと「必要粗利」が出る。
2,880万円+300万円=3,180万円。1年でこれだけ粗利を稼げば、固定費を払って300万円が残る、という金額です。年間計画で最初に決めるべき数字は、売上ではなくこの粗利です。
ステップ4:粗利率で割り戻すと「必要売上」になる。
自社の仕事の組み合わせから、粗利率の加重平均を出します。サンプルは次のとおりです。
工事種別 | 構成比 | 目標売上 | 想定粗利率 | 必要件数(目安) |
|---|---|---|---|---|
新築・増改築 | 30% | 3,712万円 | 22% | 2件 |
リフォーム・改修 | 40% | 4,949万円 | 28% | 17件 |
修繕・メンテナンス | 20% | 2,475万円 | 32% | 62件 |
応援・常用(下請) | 10% | 1,237万円 | 15% | 9件 |
合計 | 100% | 1億2,373万円 | 25.7%(加重平均) | 90件 |
加重平均の粗利率は25.7%。必要粗利3,180万円をこの率で割り戻すと、必要売上(完成工事高)は約1億2,373万円になります(テンプレートでは1円単位で123,735,409円と表示されます)。12で割れば、月におよそ1,031万円の完成工事高、粗利にして265万円のペースです。

ステップ5:件数まで落とすと、明日やることが決まる。
1件あたりの平均受注金額を種別ごとに入れておくと、必要な受注件数が出ます。サンプルでは年間90件、月にならすと7.5件。「今期は月に7〜8件とる」と言われれば、営業の動き方は具体的になります。金額だけの目標より、件数のほうが現場に伝わります。
逆に、先に「来期は1億5,000万円」と決めてしまうと何が起きるか。数字を追いかけるので、粗利の薄い仕事でも埋めにいくようになります。応援仕事や、値引きしてでも取った工事で売上は積み上がる。決算を開けたら、去年より売っているのに残ったお金は減っていた——これが、忙しいのに残らない状態のいちばん多い入口です。
粗利から逆算しておくと、判断の基準が変わります。「この工事を受けると、加重平均の粗利率が下がって必要売上が増える」と分かるので、安請け合いに歯止めがかかります。1件ごとの受注ラインの引き方は建設業の値決めで安売りしない|最低受注ラインの決め方で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。
逆算のいちばんの落とし穴は、想定粗利率を願望で入れてしまうことです。28%のつもりが、終わってみたら20%だった。すると必要売上は1億2,373万円では足りず、実際にはもっと売らないと計画に届きません。
だから、想定粗利率は去年の自社の実績から入れるのが確かです。分からなければ、直近で終わった工事を数件だけ計算してみてください。1工事の粗利は工事の粗利計算シミュレーター【無料エクセル】で出せます。自社の粗利率が業界の中でどのあたりか気になる方は、建設業の粗利率の平均と目安も参考になります。
難しい設定はありません。この順番で使えます。
工事種別は6行まで用意してあります(5行目・6行目は空欄の予備です)。行を挿入すると計算式が入らず数字が合わなくなるので、それ以上細かく分けたいときは、似た工事をまとめて6行以内に収めてください。サンプルの数字はすべて架空なので、遠慮なく書き換えてください。
年間計画がうまくいかない原因は、計画の中身よりも「立てたきり見ない」ことにあります。決算のあとに一度作って、次に開くのは翌年の決算後。それでは、期の途中で手を打つ機会がまるごと失われます。
月次で計画と実績を並べておくと、打てる手が3つの方向で見えてきます。
大事なのは、1か月の未達で慌てないことです。テンプレートに「粗利の差 累計」の列を付けたのは、単月ではなく累計のズレが開いていないかを見るためです。サンプルでは2か月目に75万円の未達が出て、3か月目に40万円取り返し、4か月目時点で累計25万円の遅れ。この程度なら十分に取り返せる範囲だと判断できます。会社全体の予実の考え方は建設業における予実管理とは?で整理しています。
なお、この計画は会社1年ぶんの設計図です。1件ごとの工事にいくらまで使えるかを決める話は建設業における実行予算の役割で、別の紙になります。会社の計画と工事の予算、両方があって初めて数字がつながります。
とはいえ、このテンプレートにも限界があります。使い続けると、たいてい同じところで止まります。
計画そのものより、実績を集める側で力尽きるというのが実情ではないでしょうか。工事ごとの見積・原価・請求をひとつながりで持てるようにしたのが、建設業向けの業務管理クラウド「コンクルーAI」です。1名から使えるので、社長ひとりの会社でも導入できます。

順番としては「まずテンプレートで自社の数字を出してみる → 実績集めが手作業でしんどくなってきたらクラウドを考える」で十分です。今日はまず、無料のテンプレートから始めてみてください。
別物とお考えください。融資の申込みで使う様式は金融機関が指定するもので、たとえば日本政策金融公庫では創業計画書や月別収支計画書などの書式が配布されています(2026年7月時点。出典:日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード(国民生活事業)」)。このテンプレートは提出用ではなく、社内で来期の数字を決めるための1枚です。融資や税務の判断は、金融機関・税理士の指示に従ってください。
不要です。上のボタンからそのままダウンロードできます。「無料と書いてあるのに、結局アドレスを求められる」ということはありません。
マクロは使っていません。Excelの関数だけで計算しているので、「コンテンツの有効化」を求められることもありません。
変えて構いません。大きな工事が飛んだ、材料が上がった——そのときは設定シートを直して、計画を引き直してください。一度立てた計画を守り抜くための紙ではなく、いま何をすべきかを決めるための紙です。
まず直近で終わった工事を3〜5件だけ計算して、実績の粗利率を出してみてください。そのうえで工事種別ごとに入れます。「この率が正解」という数字はなく、業種・地域・元請か下請かで適正な水準は変わります。自社の数字が心もとない方は、建設業の「どんぶり勘定度」を3問診断で現在地を確かめてから作るのもおすすめです。
年間の経営計画は、立派な冊子である必要はありません。固定費と残したい利益から必要粗利を出し、粗利率で割り戻して売上と件数に落とす。この順番で決めた1枚があれば、来期の目標は「去年より1割」ではなく、自分の会社の数字になります。
そして、立てたら月に一度だけ見返してください。単月ではなく累計のズレを見て、受注・原価・固定費のどこを動かすかを決める。これだけで、期の途中で手が打てるようになります。
今回のテンプレートは、年間の計画と月次の予実をセットにして、登録なしで使えるようにしました。決算が終わったあとの静かな時間に、まず数字を入れてみてください。
建設業の年間経営計画エクセルテンプレート(無料・登録不要)
年間の売上目標から、必要粗利・必要受注件数までを逆算します。
月次の計画と実績を突き合わせるシートつき。難しい経営用語は使っていません。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】
本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。