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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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「忙しいのに手元に残らない」を数字で防ぐ、建設業向けの粗利計算エクセルを無料配布します。請負金額と原価を入れれば粗利率が自動で出て、低すぎる工事は赤で警告。目標粗利率から必要な請負金額を逆算する機能もついています。登録不要ですぐ使えます。
AI搭載
コンクルーAI
顧客管理・見積作成・原価管理・電子受発注・請求支払いなど全ての業務がコンクルーAIひとつで完結

今月も現場はよく回った。職人も休まず動いてくれた。なのに月末、通帳を見て「あれ、思ったより残ってないな」と首をかしげる——。町場の会社を長くやっている社長さんほど、この感覚に心当たりがあるのではないでしょうか。
見積のときに「請負金額から、だいたいこれくらい引けば残るやろ」と勘で受けてきた。材料も外注費も上がっているいまは、その勘が少しずつズレていきます。どの工事が儲かって、どの工事が赤字なのか。完工してみないと——いや、完工しても電卓だけでは——はっきり分からない。そんな状態から抜け出す一歩として、コンクルーBaseで工事の粗利を計算するエクセルのシミュレーターを作りました。ダウンロードは無料、メールアドレスの登録もいりません。
細かい説明は後回しにして、先に配布します。ダウンロードしてExcelで開き、黄色いセルに数字を入れれば、その場で粗利率が出ます。
工事の粗利計算シミュレーター(無料・登録不要)
粗利シミュレーター+逆算シート+設定シートの3点セット。
請負金額と原価を入れるだけで、粗利額・粗利率を自動で計算します。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】
本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
このシミュレーターでできることは、大きく3つです。
ツールの中身に入る前に、計算のしくみをおさらいしておきましょう。ここが分かっていると、出てきた数字を信じられます。
工事の粗利(建設業では完成工事総利益と呼びます)は、とてもシンプルです。
粗利 = 請負金額(完成工事高) − 工事原価(完成工事原価)
請負金額から、その工事にかかった原価を引いた残り。これが粗利です。そして工事原価は、次の4つでできています。
この4つを足したものが工事原価です。それぞれの中身をもっと詳しく知りたい方は、工事原価とは?管理する目的と内訳、計算法もあわせて読んでみてください。
粗利率は、粗利が請負金額の何割かを表します。
粗利率(%) = 粗利 ÷ 請負金額 × 100
たとえば請負金額200万円、工事原価が150万円(材料50万+労務40万+外注50万+経費10万)の工事なら、粗利は200万−150万=50万円。粗利率は50万÷200万=25%です(架空の例です)。
ここで一つ、つまずきやすい落とし穴があります。粗利率は「粗利 ÷ 請負金額」で計算します。「粗利 ÷ 原価」ではありません。原価に対する上乗せの割合(いわゆる掛け率)と、売上に対する粗利の割合(粗利率)は別物です。先ほどの例で「50万÷150万=33%」としてしまうと、実際の粗利率25%より高く見えてしまい、値決めを甘くする原因になります。海外の計算ツールを直訳したような記事だと、この2つが混ざっていることがあるので注意してください。
もう一つ大事なのが、粗利と会社全体の利益は違う、ということです。粗利からは、まだ一般管理費(事務所の家賃、社長や事務員さんの給料、車両費、通信費など、特定の現場に紐づかない会社全体の費用)が引かれます。ここまで引いた残りが、いわゆる本業の儲けである営業利益です。
だから「この工事は粗利が出た」からといって、会社が黒字とは限りません。粗利は、現場単位で「この工事はプラスかマイナスか」を見るための物差し。会社が最終的に残せるかどうかは、その一段下で決まります。まずは工事ごとの粗利をきちんと見て、それが会社全体の利益を支える、という順番で考えると分かりやすいです。

ダウンロードする前に、どんな画面か写真で確認しておきましょう。シートは全部で3枚です。
1件の工事について、請負金額(税抜)・材料費・外注費・人工数・経費を黄色いセルに入れると、工事原価の合計・粗利額・粗利率が自動で出ます。労務費は「人工数 × 常用単価」で自動計算するので、人数だけ入れれば金額に直してくれます。常用の単価の考え方があいまいな方は、常用と請負の違いとは?単価の考え方・儲けの構造も参考になります。
サンプルとして町場らしい工事を数件入れてあります。数字はすべて「サンプルです。書き換えてください」の前提なので、自社の工事に置き換えて使ってください。

サンプルの中には、わざと粗利の薄い工事を1件混ぜてあります。設定した基準を下回ると、その行が赤く表示されるようにしてあるので、「安く請けすぎた工事」がひと目で分かります。忙しい月ほど、こういう工事が数字の中に紛れているものです。赤くなる基準(閾値)は自社で自由に変えられます——詳しくは後ほど設定シートのところで説明します。
このツールの一番のポイントが、この逆算シートです。順番を逆にして、「目標の粗利率」と「見込みの原価」を入れると、いくら以上で請けるべきか(必要な請負金額)が出ます。見積を作る前に、値決めの下限を先に決めておけるわけです。使い方は次の章でくわしく見ていきます。

目標の粗利率、警告を出す閾値、常用単価の初期値を、この1か所でまとめて管理しています。たとえば「粗利率18%を切ったら赤にする」「常用単価は2万円」といった自社の基準に書き換えれば、本体や逆算シートの計算がまとめて切り替わります。会社ごとに基準は違うものなので、押し付けの数字ではなく、自分の物差しに合わせて使ってください。

ふだんの見積は「原価を積み上げて、そこに利益を乗せる」という順番で作ることが多いと思います。逆算シートは、その乗せ方を勘に頼らず、目標の粗利率から機械的に決めるための道具です。
逆算の式は次のとおりです。
必要な請負金額 = 原価 ÷(1 − 目標粗利率)
ここが少しだけ間違えやすいところです。「原価に目標粗利率を掛けて足す」(原価 × 1.2 など)ではありません。それだと、出したい粗利率になりません。架空の例で順を追ってみましょう。
この工事で粗利率を20%確保したいとします。すると必要な請負金額は、100万円 ÷(1 − 0.2)= 100万円 ÷ 0.8 = 125万円。「この工事は125万円以上で請けないと、目標の20%には届かない」と分かります。
本当に合っているか、順算で検算してみましょう。請負金額125万円で原価100万円なら、粗利は125万−100万=25万円。粗利率は25万÷125万=20%。きちんと目標に戻りました。逆算で出た金額を本体に入れ直すと目標粗利率に戻る——この検算のクセをつけておくと、数字を信じて交渉できます。
この下限が数字で見えていると、値引きを頼まれたときの受け答えも変わります。「これ以上下げると20%を割ってしまうので、ここまでが精一杯です」と、感覚ではなく根拠で線を引けます。安請け合いで後から後悔する、という負け方を一つ減らせます。
「そもそも、うちの粗利率って高いのか低いのか」。気になるところですよね。目安として、公的な統計の水準感を紹介します。
中小企業庁の中小企業実態基本調査(令和4年度決算実績)によると、建設業の売上高総利益率(粗利率)はおおむね2割前後という水準です(出典:中小企業庁「中小企業実態基本調査」)。ただし、これはあくまで全体をならした数字です。工種によっても、元請か下請かによっても、実際の粗利率は大きく上下します。塗装・内装のように手間が中心の工事と、材料や外注の比率が高い工事では、健全とされる水準そのものが変わってきます。
ですから「粗利率◯%未満は危険」と一律に言い切ることはできません。シミュレーターの警告の基準を設定シートで変えられるようにしているのも、同じ理由です。自社の工種・過去の実績をもとに、無理のない基準を自分で決めるのが現実的です。平均や工種ごとの目安、そして利益が残らない原因については、建設業の粗利率の平均と目安は?利益が残らない5つの原因でくわしく整理しているので、自社の位置を確かめる材料にしてください。
このシミュレーターは、1件ずつの工事を見るには十分に役立ちます。ただ、使い込むほど、エクセルならではの壁も見えてくるはずです。
1件を計算するのは得意でも、工事の本数が増えたときの「横に並べて見る」「リアルタイムで途中経過を追う」といった集計は、エクセルだと少しずつしんどくなっていきます。原価管理そのものがなぜ難しいのかは、建設業の原価管理とは?目的と内訳、メリット、難しい理由にまとめています。
ここを丸ごとラクにするために作ったのが、建設業向けの業務管理クラウド「コンクルーAI」です。1名から使えて、見積・原価・請求がひとつながりになるので、工事ごとの今の粗利をそのつど確かめられます。

「まずはこのエクセルで手を動かしてみる → 本数が増えて手作業がしんどくなったらクラウドに移す」。この順番で十分です。今日はまず、無料のシミュレーターから始めてみてください。
不要です。上のボタンからそのままダウンロードできます。「無料と書いてあるのに、結局アドレスを求められる」ということはありません。
マクロは使っていません。Excelの関数だけで計算しているので、「コンテンツの有効化」を求められることもなく、安心して使えます。
はい。自社の工事に合わせて数字や項目を書き換えて、自由にお使いください(テンプレートそのものの再配布・販売はご遠慮ください)。
変えられます。「設定」シートの閾値を書き換えれば、本体シートの赤字判定がまとめて切り替わります。◯%という決まった正解があるわけではないので、自社の工種や実績に合った基準にしてください。
「設定」シートの常用単価を書き換えると、本体シートの労務費(人工数 × 単価)の計算に反映されます。応援先や職種で単価が違う場合は、本体側で直接金額を入れることもできます。
工事の粗利は、「請負金額 − 工事原価」というシンプルな引き算です。けれど、その一件ずつを出す前に数字で見えているかどうかで、1年後の手元の残り方は変わってきます。粗利が出ていても会社が黒字とは限らないからこそ、まずは現場単位で「なんぼ残るか」を確かめる習慣が土台になります。
今回の無料シミュレーターは、原価を入れれば粗利率が出て、低すぎる工事は赤で知らせ、目標粗利率から必要な請負金額まで逆算できるようにしました。まずはダウンロードして、次の1件の見積から試してみてください。
工事の粗利計算シミュレーター(無料・登録不要)
粗利シミュレーター+逆算シート+設定シートの3点セット。
請負金額と原価を入れるだけで、粗利額・粗利率を自動で計算します。
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