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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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「引渡しは来年3月末で」と期限だけ決められ、着工日をカレンダーとにらめっこして逆算した経験はないでしょうか。休日や雨天予備日まで考えて着工日と着工リミットを自動計算する無料のエクセルテンプレートを、登録不要で配布します。
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「引渡しは来年3月末でお願いします」——先に期限だけ決められて、「逆算すると、着工は年明け早々か」と頭の中でカレンダーをめくる。そんな経験はないでしょうか。日曜だけならまだ数えやすいものの、祝日、盆や正月休み、天候で動けない日まで考え出すと、指で数えるだけではすぐに合わなくなります。結局、着工がずるずる後ろにずれ込み、終盤の仕上げや検査が毎回綱渡りになる——という現場は少なくありません。
そこでコンクルーBaseでは、引渡し日を入れると、各工程の開始日と「この日までに着工しないと間に合わない」という着工リミットまで自動で逆算してくれる、エクセルの工期逆算カレンダーを作りました。ダウンロードは無料、メールアドレスの登録もいりません。稼働日と暦日の早見表もあわせて紹介するので、ツールを開く前に大づかみな感覚をつかむこともできます。
説明は後回しにして、先に配布します。ダウンロードしてExcelで開けば、そのまま使えます。
工期逆算カレンダー(無料・登録不要)
逆算工程表+工期とお金(社内用)+設定+使い方の4シート
引渡し日と工程ごとの日数を入れるだけで、着工日と「着工リミット」を自動計算
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】 本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
【免責事項】 本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
このツールでできることは、大きく3つです。
工期を逆算するとき、一番つまずきやすいのが「暦日(カレンダー上の日数)」と「稼働日(実際に現場が動ける日数)」を混同することです。「あと60日あるから大丈夫」と思っていても、その60日の中に日曜・祝日、会社としての盆・正月休みが何日も含まれていれば、実際に動ける日数はぐっと減ります。
さらに見落とされがちなのが、天候で作業できない日と、引渡し直前の検査・手直しの期間です。雨天や強風で予定していた作業ができない日は、屋外工事が絡む現場では毎回のように起こりうるものとして、あらかじめ予備日を積んでおく必要があります。また、最後の工程が終わってすぐに引渡しできるわけではなく、検査を受けて指摘があれば手直しをする期間が要ります。ここを工程表に入れ忘れて「仕上げが終わった翌日が引渡し日」という組み方をしてしまうと、検査で1つでも指摘が出た瞬間に間に合わなくなります。
つまり工期を逆算するときに数えるべきは暦日ではなく「稼働日」であり、そこには休日・祝日・雨天予備日・検査手直し期間のすべてを織り込む必要がある、ということです。工程管理の土台となる作業工程表を組むときも考え方は同じですが、工期逆算カレンダーは「工程表を書く前に、そもそも何月何日に着工すればいいのか」という一点に絞って計算する道具です。

実際にツールを開く前に、「稼働日数がこれくらいなら、暦日ではだいたいこれくらい」という肌感覚を持っておくと、逆算の結果を見たときに違和感に気づきやすくなります。以下は、週の休み方のパターンごとに、稼働日数を暦日に置き換えた早見表です。

規模のイメージ | 稼働日数の目安 | 週休1日で数えた暦日 | 週休2日で数えた暦日 |
|---|---|---|---|
小規模(数日〜数週間で終わる工事) | 20日前後 | 約23〜24日 | 約28日 |
中規模(部分改修・水回り一式など) | 40〜60日前後 | 約47〜70日 | 約56〜84日 |
大規模(新築・大規模改修など) | 80〜100日前後 | 約93〜117日 | 約112〜140日 |
※週休1日=日曜のみ休み(稼働6日÷7日で換算)、週休2日=毎週土日休み(稼働5日÷7日で換算)として、算数で割り戻した数字です。「小規模」「中規模」「大規模」の稼働日数はあくまで説明のためのイメージであり、特定の工事内容の標準日数を示すものではありません。実際に何日かかるかは、地域・規模・仕様によって大きく変わります。
この早見表には、祝日や盆・正月休み、天候による予備日は含めていません。祝日の日数は年によって異なり、盆・正月休みの取り方も会社によって違うため、実際の暦日はここからさらに数日〜十数日ほど積み増しになると考えておいてください。正確な日付は、このあと紹介するツールに引渡し日と祝日リストを入れて確認するのが確実です。
ダウンロードする前に、シートの中身を写真で確認しておきましょう。シートは4つ(逆算工程表/工期とお金(社内用)/設定/使い方)です。バーチャート形式のガントチャート工程表のように日々の作業割り付けまでは行いません。あくまで「何月何日に着工すればいいか」を決めるための計算に絞ったツールです。
考え方はシンプルです。工程を最後(検査・引渡し)から一つずつさかのぼって並べ、それぞれの所要稼働日数を積み上げていきます。
入力するのは黄色いセルだけです。
これを入れると、シートは1工程ずつ「終了日=次の工程の開始日から1稼働日さかのぼった日」「開始日=終了日から(所要稼働日数−1)をさかのぼった日」という計算を、最後の工程から順にくり返します。土日や祝日をまたぐ場合は自動で読み飛ばすので、「休みを1日数え忘れていた」という抜けが起きません。最後まで積み上がったところで出てくる「一番最初の工程の開始日」が着工日、そこから雨天等予備日をさらにさかのぼった日が着工リミット——この日までに着工しないと、予備日を使わずに引渡し日に間に合わせるのが難しくなる、という境界の日付です。
数字だけだと分かりにくいので、架空の例で流れを追ってみます(以下の工程名・日数はすべて説明のための架空の例です)。
工程(最後から) | 所要稼働日数 |
|---|---|
検査・手直し | 5日 |
仕上げ(内装・美装等) | 15日 |
設備工事の仕上げ | 10日 |
躯体工事 | 25日 |
基礎工事 | 15日 |
準備・仮設 | 5日 |

6つの工程の稼働日数を合計すると75日。これに雨天等予備日として10日を積むと、着工日から引渡し日までに必要な稼働日数は合計85日になります。稼働日と暦日の関係は前の章の早見表のとおりなので、週休2日で進めるなら暦日ではおよそ4か月というのが大づかみの目安です。実際に「では何月何日に着工すればいいのか」は、土日・祝日の並び方によって年ごとに数日単位で前後するため、この記事の数字ではなく、引渡し日と祝日リストを入れたツールの計算結果を見てください。内装の仕上げ工程をさらに細かく管理したい場合は、内装工事工程表の作り方もあわせて参考にしてください。
逆算した結果を見ていると、「じゃあ工期が延びたら、実際いくら損するのか」が気になってきます。それを可視化するのがこのシートです。
黄色いセルに1日あたりの現場経費(仮設のリース料、重機のレンタル料、現場管理にかかる人件費などの日割りイメージ)を入れておくと、当初の工期日数から出る想定経費と、工期が実際に何日延びたときにいくら増えるかが自動で出ます。たとえば1日あたりの現場経費を架空の数字で15,000円とすると、工期が5日延びれば75,000円の増加です。この金額は、粗利からそのまま削れていくお金になります。
このシートは社外に見せる資料ではないため、警告色(赤系)のタブにして、「社内用」であることが一目で分かるようにしてあります。

週休パターン(週休1日・週休2日など)、祝日リスト(当年・翌年分)、1日あたりの現場経費、自社情報を、このシートにまとめて入力します。逆算工程表シートの計算はすべてここの設定を参照する仕組みなので、翌年に切り替わったときはこのシートの祝日リストを差し替えるだけで、他のシートを触らずに済みます。

難しい操作はありません。次の3ステップで使えます。
逆算した着工リミットを、なんとなくの感覚ではなく数字で持っておくことには、法律面でも意味があります。
建設業法第19条の5では、注文者は、その工事を施工するために通常必要と認められる期間に比べて著しく短い期間を工期とする請負契約を締結してはならない、と定められています(出典:建設業法第19条の5)。どこからが「著しく短い」とされるのかについては、中央建設業審議会が作成・勧告した「工期に関する基準」等に照らして判断される、とされています。
この基準は、令和元年に成立した「新・担い手三法」で中央建設業審議会が工期の基準を作成・勧告できることが定められたのを受けて、令和2年7月に作成・勧告されました。令和6年3月には、建設業への時間外労働の罰則付き上限規制が2024年4月から適用されたことも踏まえて見直しが行われ、猛暑日で作業できない日を自然要因の一つとして明記するなど、内容が更新されています(出典:国土交通省「工期に関する基準」)。
この基準では、工期は大きく「準備」「施工」「後片付け」の3段階に分けられ、準備では資材調達や人材確保に要する時間を、後片付けでは完了検査や原形復旧・清掃に必要な時間を、それぞれ考慮する必要があるとされています(出典:国土交通省「工期に関する基準」)。このツールで「検査・手直し」を最後の工程として逆算に組み込んでいるのも、同じ考え方に沿ったものです。
工期を勘で決めてしまうと、短く見積もりすぎて現場が長時間労働に追い込まれるか、逆に長く見積もりすぎて受注の機会を逃すか、どちらかに振れがちです。逆算した着工リミットという根拠があれば、「この日までにご契約・ご判断をいただければ、休日を確保しながら間に合わせられます」と、感覚ではなく数字で伝えられるようになります。
はい、登録は不要です。上のボタンからそのままダウンロードできます。メールアドレスの入力を求めることもありません。
入っていません。Excelの関数だけで計算しているので、「コンテンツの有効化」を求められることもなく、開いてすぐ使えます。
自社の工期逆算に使っていただく分には、書き換えて自由にお使いください。テンプレートそのものの再配布・販売はご遠慮ください。
設定シートの祝日リストを、翌年分に差し替えてください。国民の祝日は内閣府が例年2月頃に翌年分を追加する形で公表しているので、更新のタイミングでその年の最新データに置き換える運用にしておくと、古い祝日のまま計算してしまう事故を防げます(出典:内閣府「国民の祝日について」)。
使っている関数(WORKDAY.INTLやNETWORKDAYS.INTLなど)はGoogleスプレッドシートでもサポートされているため、開くこと自体は可能です。ただし配色や書式が完全に同じ見た目にならないことがあるので、取り込んだ直後に計算結果とレイアウトが崩れていないか、一度確認してから使ってください。
工期の逆算は、暗算やカレンダーとのにらめっこでやるものではなく、休日・祝日・雨天予備日・検査手直し期間まで含めて「稼働日」で数え直すだけで、精度がぐっと上がります。
今回配布した工期逆算カレンダーは、引渡し日と工程ごとの所要稼働日数を入れるだけで、着工リミットまで自動で計算します。無料・登録不要です。次に引渡し日が先に決まる案件が来たら、指で数える前に、まずこのツールを開いてみてください。
工期逆算カレンダー(無料・登録不要)
逆算工程表+工期とお金(社内用)+設定+使い方の4シート
引渡し日と工程ごとの日数を入れるだけで、着工日と「着工リミット」を自動計算
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】 本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。