この記事は約8分で読めます。
.png&w=3840&q=75)
監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
この投稿をシェアする
月末に職人の人工を手帳やホワイトボードから拾い集めていませんか。この無料の出面表エクセルテンプレートは、職人ごとに人工を入れるだけで職人別・現場別の月間集計と常用請求への転記額まで自動計算。原価・粗利シート付きで現場の労務費まで見えます。登録不要でダウンロードできます。
AI搭載
コンクルーAI
顧客管理・見積作成・原価管理・電子受発注・請求支払いなど全ての業務がコンクルーAIひとつで完結


月末、ホワイトボードの走り書きと現場の手帳をつき合わせて、「先月、田中さんは何人工入ったっけ」と数え直す。あの現場が3人工、こっちが半日だから0.5……と指を折っているうちに、電話が鳴って中断。気づけば夜、常用の請求書を作るためにまた最初から数え直し。町場の会社で人を動かしていると、こういう月末が毎月やってきます。
出面(でづら)の集計は、やること自体は足し算です。それなのに手間がかかるのは、「誰が・どの現場に・何人工入ったか」がバラバラの場所に書かれていて、最後に人の手で寄せ集めているからです。数え漏れや二重計上が一度でも起きると、職人さんへの支払いでも元請への請求でも角が立つ。だからこそ神経を使う。そんな月末の作業を軽くするために、コンクルーBaseで建設業向けの出面表エクセルテンプレートを作りました。ダウンロードは無料、メールアドレスの登録もいりません。
説明は後回しにして、先に配布します。ダウンロードしてExcelで開けば、そのまま使えます。
建設業の出面表エクセルテンプレート(無料・登録不要)
出面表シート+原価・粗利シート+設定シートの3点セット。
職人ごとに人工を入れるだけで、月間の集計と請求額まで自動で計算します。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】
本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
このテンプレートでできることは、大きく3つです。
ダウンロードする前に、どんな中身か写真で確認しておきましょう。大きく3枚のシートに分かれています。
行に職人の名前、列に日付(1日〜31日)を並べたマス目です。その日に入った現場を選び、人工を書き込むだけ。1日フルで働けば「1.0」、半日なら「0.5」、応援で1.5人分動いたなら「1.5」といった具合に、小数でそのまま入れられます。行の右端には職人ごとの月間人工が自動で合計され、表の下には「誰が・どの現場に・何人工・単価いくらで・金額いくら」を並べた請求転記用のブロックを用意しました。常用の請求書は、ここを写すだけで作れます。

ここが、よくある出面表との一番の違いです。出面表に入れた人工が現場ごとに自動で集計され、人工数×単価で「その現場に労務費がいくらかかったか」が見えます。そこに現場ごとの請求予定額を入れておけば、労務費を引いた残り、つまり粗利がその場で分かります。人工がかさんでいる現場は粗利率が下がるので、赤字に近づいた現場は色で分かるようにしてあります。職人さんや元請に渡す紙ではないので、社内の物差しとして使ってください。

職人の名前と人工単価、そして現場のリストをまとめて登録しておく場所です。出面表の現場欄はここのリストからプルダウンで選ぶ仕組みなので、「○○邸」と「○○様邸」のような表記のブレで集計が崩れることがありません。単価も一度ここに入れておけば、金額の計算に自動で反映されます。

出面表は、職人が誰・どの現場・何人工入ったかを日ごとに記録し、月単位で集計する表です。「出面」は「でづら」または「でめん」と読み、現場や地域、人によって呼び方が違います。もともとは1日に現場へ出た人数を数えることを指す言葉で、朝礼で人数を確認することを「出面を取る」と言ったりします(出典:施工管理技士のお仕事で良く使う建設用語辞典)。
出面表に最低限そろえたいのは、次の項目です。むずかしく考える必要はありません。
項目 | 役割 |
|---|---|
職人名 | 誰の人工か。支払いと請求の相手を特定する |
日付 | いつ入ったか。月をまたぐ集計の基準になる |
現場名 | どの現場か。現場ごとの労務費を出すのに必要 |
人工数 | 1.0/0.5など。集計と金額計算のもとになる中心の数字 |
備考 | 早退・残業・材料の立替など、後で確認したいことのメモ |
この表がきちんと残っていると、月末の流れがつながります。出面表で人工を集計する → 職人ごとの人工数に単価を掛けて常用の請求書を作る → 現場ごとの人工を足せば労務費が分かる。1枚の記録が、請求と原価把握の両方の土台になるわけです。常用の請求書に消費税や、インボイスに登録していれば「T」で始まる登録番号を書く必要があるかどうかは取引の相手によって変わりますが、その根拠になる「何人工働いたか」は、出面表がなければ始まりません(出典:国税庁「インボイス制度について」)。
むずかしい設定はありません。次の順番でそのまま使えます。
テンプレートには町場らしいサンプルデータ(大工と手元が数名、現場が2件ほど)を最初から入れてあります。中身をつかんだら、上書きして自社の職人と現場に書き換えて使ってください。行が足りなくなったら、式が入っている行をコピーして同じ位置に挿入すれば、計算式ごと増やせます。
なぜ、ただの出欠マトリクスではなく、集計や金額までつながる形にしたのか。理由は、町場の会社の一番もったいない負け方が「働いた分は分かっているのに、残ったかどうかは分からない」だからです。
出面がきちんと集計されないと、現場にいくら労務費がかかったのかが見えません。労務費が見えなければ、その現場が黒字だったのか赤字だったのかも分からない。「忙しかったのは間違いないが、なんぼ残ったかは分からん」という、いわゆるどんぶり勘定です。人工は、材料や外注と並んで工事原価の大きな柱です。そこがぼんやりしたままだと、次に似た現場の見積を出すときの根拠もぼんやりします。
もう一つは、数え漏れと二重計上の問題です。人の手で寄せ集めていると、「この0.5、もう足したっけ」が起こります。少なく数えれば職人さんへの支払いが足りずに信頼を損ね、多く数えれば元請への請求が過大になって指摘される。どちらもお金と人間関係に直結する、避けたいトラブルです。入力を1か所に集めて集計を自動にすれば、この数え直しの事故そのものが減ります。まずはこのテンプレートで、「入れたら勝手に集まる」状態を作ってみてください。
とはいえ、エクセルのテンプレートには限界もあります。使い込むほど、こんな場面が出てくるはずです。
このあたりを丸ごとラクにするために作ったのが、建設業向けの業務管理クラウド「コンクルーAI」です。従業員が数名の会社や、一人親方の方でも、1名から使えます。出面の記録がそのまま労務費に、労務費がそのまま現場ごとの原価や請求につながるので、集計や転記のために数え直す作業がなくなります。

「まずはテンプレートで手を動かしてみる → 集計や転記がしんどくなってきたらクラウドに移す」。この順番で十分です。今日はまず、無料のテンプレートから始めてみてください。
不要です。上のボタンからそのままダウンロードできます。「無料と書いてあるのに、結局アドレスを求められる」ということはありません。
マクロは使っていません。Excelの関数だけで計算しているので、「コンテンツの有効化」を求められることもなく、安心して使えます。
はい。自社の記録として、職人名やサンプルデータを書き換えて自由にお使いください(テンプレートそのものの再配布・販売はご遠慮ください)。
読み込んで開くことはできますが、一部の書式やプルダウン、印刷設定が簡易的に表示される場合があります。計算やレイアウトを正確に使いたいときは、Excelでの利用をおすすめします。
「設定」シートの単価を書き換えれば、金額の計算に自動で反映されます。テンプレートに入っている単価は、あくまで動作を見せるためのサンプル値です。人工単価は地域・職種・関係によって大きく変わるため、自社の実際の単価に書き換えてご利用ください。相場感の参考として、国が公共工事の積算に使う公共工事設計労務単価では、令和6年3月適用分の全国・全職種の加重平均が1日あたり2万3,600円とされていますが、これは公共工事向けの指標で、実際の常用単価とは異なります(出典:国土交通省「令和6年3月から適用する公共工事設計労務単価について」)。
出面表は、ただ人数を数える表ではなく、「職人への支払い」と「現場に残るお金」の両方を決める入り口です。だからこそ、入れたら勝手に集まる形にしておくかどうかで、月末のしんどさと数え間違いのリスクが変わってきます。
今回の無料テンプレートは、出面の入力から月間集計、請求への転記、そして社内用の原価・粗利まで、1枚でつながるようにしました。登録なしですぐ使えます。まずはダウンロードして、次の月末から試してみてください。
建設業の出面表エクセルテンプレート(無料・登録不要)
出面表シート+原価・粗利シート+設定シートの3点セット。
職人ごとに人工を入れるだけで、月間の集計と請求額まで自動で計算します。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます