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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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工務店向けのAIツール「コンクルーAI」と「タノモシカ」、実は役割がまったく違うのをご存じですか。業務管理を回すAIと、パースや営業を助ける生成AI。どちらが自社の悩みに効くのか、機能・料金・向き不向きまで公平に比べて、失敗しない選び方をやさしく整理しました。
AI搭載
コンクルーAI
顧客管理・見積作成・原価管理・電子受発注・請求支払いなど全ての業務がコンクルーAIひとつで完結


「AIで工務店の仕事が楽になるらしい」と、最近よく耳にするようになりましたよね。ただ、いざ調べてみると、きれいなパースを描いてくれるAIもあれば、見積や請求をまるごとまとめてくれるサービスもあって、「結局うちみたいな小さな会社には、どれが合うんだろう」と手が止まってしまう——。そんな社長さん、けっこう多いのではないでしょうか。
この記事では、建設業向けの「コンクルーAI」と、工務店向けの生成AIツール「タノモシカ」を、できるだけ公平に並べて比べていきます。先に結論をお伝えすると、この2つは正面からぶつかる競合というより、得意な場所がまるで違う「別の種類のAI」です。だからこそ選び方も、「どっちが優れているか」ではなく「今うちがいちばん困っているのは、どっちの領域か」で決めるのが、いちばん失敗しません。その判断材料を、役割・機能・料金・向き不向きまで、一つずつ丁寧に整理していきます。
比較の中身に入る前に、いちばん大事なところを先にお伝えします。この2つは、そもそも狙っている場所がちがいます。ここを取り違えると、「せっかく入れたのに、思っていた悩みが解決しなかった」となりかねないので、最初に押さえておきましょう。
そしてもう一つ正直にお伝えしておくと、この2つはお互いを補い合える関係でもあります。片方が原価や請求といったお金まわりを回し、もう片方がパースや営業といった攻めの部分を助ける——そんな組み合わせ方も十分ありえます。本記事は「どちらか一方を選ばせる」ためのものではなく、あなたの会社の悩みに効くのはどちらか、を見極めてもらうためのものだと思って読み進めてください。
なぜ、この「役割のちがい」をわざわざ最初に強調するのか。それは、AIツールの比較で失敗する典型が「名前が近いから、機能も似ているはず」と思い込むことだからです。どちらも建設・工務店向けで、どちらも「AI」と名乗っている。だからつい横並びで「どっちが高機能?」と考えてしまいます。でも実際には、コンクルーAIが埋める穴とタノモシカが埋める穴は、ほとんど重なっていません。ここを最初に腹落ちさせておけば、あとの比較がすっと頭に入りますし、契約後に「思っていたのと違った」となるのを防げます。それでは、一つずつ見ていきましょう。
※本記事は公開情報をもとに整理しています。機能・価格・提供範囲等は変更される可能性があるため、最新の正確な情報は各公式HPよりご確認ください。

コンクルーAIは、建設業向けのオールインワン業務管理クラウドです。ひとことで言うと、見積・原価・工程・請求といった現場と経理にまたがる仕事を、まとめて1つの画面で扱えるようにするサービスです。「オールインワン」というのは、いくつもの機能をあれこれ契約して継ぎ足すのではなく、業務の中心になる部分を最初から1つにまとめている、という意味合いです。累計導入は3000社(公式)に達しています。
町場の工務店さんの多くは、見積はエクセル、原価は別のシート、請求は会計ソフト、工程はホワイトボード……と、道具がバラバラになりがちですよね。そうすると「見積のときはこの金額だったのに、フタを開けたら赤字だった」「請求を出し忘れていた」といった、数字の取りこぼしが起きやすくなります。コンクルーAIは、この一連の流れを1本のデータでつなぐことで、「見積で入れた数字が、そのまま原価・請求まで生きる」状態をつくろうとするサービスです。

もう一つの特徴が、業務そのものを手伝ってくれるAIエージェントです。コンクルーAIには、見積のたたき台をつくる見積AI、紙やメールの内容を打ち込む手間を減らす転記AI、工程表づくりを助ける工程表AI、案件の情報を入力する案件入力AIといった仕組みが用意されています。いわば「入力や段取りといった、地味だけど時間を食う作業」をAIに任せて、社長や職人さんが本来やるべき仕事に時間を回す、という発想です。

ここで大事なのは、コンクルーAIのAIが「作業を華やかにする」タイプではなく、「業務のデータを回す」タイプだということです。パースのように目に見える派手さはありませんが、見積・原価・請求という会社の背骨にあたる部分を、入力の手間ごと軽くしてくれます。日々の事務が一人二人に集中しがちな町場の会社ほど、この「地味だけど効く」効率化は、じわじわと効いてくるはずです。
使い始めのハードルも低めで、1名からでも使えて、標準機能は手頃な価格帯にまとまっています。導入前には14日間の無料トライアルも用意されているので、「まずは触ってから決めたい」という慎重派の社長さんでも試しやすいつくりです。エクセルや紙の運用から一気に切り替えるのが不安なら、まずは見積まわりだけ、といった小さな範囲から慣れていく進め方もできます。

タノモシカは、住宅・建築業界向けのプレゼンシステムなどを手がける安心計画株式会社(福岡市博多区)が提供する、工務店向けの生成AIツールです。同社は3D住宅プレゼンCAD「Walk in home」などを展開してきた会社で、そのノウハウを土台にしたAIサービスとして、2026年3月2日に正式リリースされました(出典:安心計画株式会社 お知らせ)。
打ち出しているキャッチコピーは「建築実務特化型 生成AI」「工務店の"AI活用"を、これひとつで。」。最大の特徴は、面倒なプロンプト(AIへの指示文)入力が一切いらないことです。やりたいメニューを選ぶだけで、AIが専門的な作業を代行してくれる——という、生成AIに不慣れな人でも使いやすい設計を売りにしています(出典:タノモシカ公式サイト)。
公式サイトで確認できる主な機能は、次のとおりです。
こうして並べてみると分かるとおり、タノモシカが助けてくれるのは「設計・営業・集客・分析」といった、案件を取りにいく場面や社長の頭を使う場面が中心です。パースでお客さんの心をつかむ、商談の質を上げる、SNSで集客する——そういった「攻めの仕事」を生成AIで底上げするイメージですね。
対象としているのは工務店で、営業から設計、広報、事務まで各部門の業務が想定されています(出典:PR TIMES(安心計画株式会社リリース))。「1つのツールを入れれば、部署ごとにバラバラのAIサービスを契約しなくて済む」という、いわば"社内のAI係"のような立ち位置を狙っているサービスと言えます。ただし、原価管理・工程管理・請求といった業務管理の機能は、公式サイトには記載がありません。ここが、次に見ていく比較のいちばんの分かれ目になります。なお、料金プランは後ほどくわしく取り上げます。
細かい話に入る前に、全体像を表で押さえておきましょう。ここでの✅は「対応・記載あり」、❌は「公式サイトに記載なし」、△は「一部・領域が異なる」という意味で使っています。相手であるタノモシカが優れている行も、そのまま正直に載せています。
比較項目 | コンクルーAI | タノモシカ |
|---|---|---|
タイプ・立ち位置 | 業務管理クラウド(業務基盤) | 生成AI活用ツール(仕事の道具) |
おもな守備範囲 | 見積・原価・工程・請求の一元管理 | パース生成・営業支援・集客・経営分析 |
見積〜原価〜請求の一元管理 | ✅ | ❌(公式サイトに記載なし) |
工程(スケジュール)管理 | ✅ | ❌(公式サイトに記載なし) |
業務を自動化するAIエージェント | ✅ | △(生成AIによる作業支援はあるが、 |
パース・CG画像の生成 | ❌(公式サイトに記載なし) | ✅ |
営業ロープレ・商談解析 | ❌(公式サイトに記載なし) | ✅ |
SNS・集客コピーの生成 | ❌(公式サイトに記載なし) | ✅ |
使い始めの人数 | 1名から | 人数制限の記載なし |
料金の入り口 | 月9,900円〜(税込10,890円・1名から) | 月額10,000円(税別)から(3プラン) |
無料トライアル | 14日間 | 14日間 |
導入実績 | 累計3000社(公式) | 公式サイトに記載なし |
表を上から眺めると、住み分けがはっきり見えてきますよね。お金と段取りの管理はコンクルーAIが得意、パースや営業といったクリエイティブ・営業まわりはタノモシカが得意。同じ「建設・工務店向けのAI」でも、埋めてくれる穴がまったく別だということが分かります。(タノモシカの料金・出典:タノモシカ公式サイト)
ここからは、それぞれの中身をもう少し現場目線で見ていきます。ポイントは、両者が「同じ作業を別のやり方でやる」のではなく、「そもそも別の作業をやっている」という点です。ここを理解しておくと、「安いほうを選んだのに、肝心の悩みが片づかなかった」という遠回りを避けられます。
コンクルーAIの主戦場は、見積から請求までの一連のお金の流れです。たとえば見積AIエージェントは、条件を入れると見積のたたき台を用意してくれるので、「毎回ゼロから作っていた見積を、下地がある状態から手直しできる」ようになります。

💡 ここでの一番のポイントは、「作った見積がそのまま原価管理や請求につながる」ことです。生成AIツールで見積のドラフトを作れても、それを原価と突き合わせたり請求書に落としたりする部分が別々だと、結局は転記や二重入力が残ってしまいますよね。コンクルーAIはそこを1本のデータでつなぐので、「見積の数字」と「実際の原価」「請求の金額」がズレにくくなります。転記AIや案件入力AIが入力の手間を減らしてくれるのも、この“流れを止めない”という発想の延長にあります。使い勝手としては、日々の業務管理をまるごと引き受けてくれる「土台」に近い存在です。
町場の会社でありがちなのが、「見積は社長、原価は奥さん、請求は経理担当」と、担当も道具もバラバラなパターンです。この状態だと、誰かが入力をひとつ間違えたり、うっかり請求を出し忘れたりすると、それが利益にそのまま響いてしまいます。データがつながっていると、こうした"人に依存する取りこぼし"が起きにくくなる——ここが、単なる作業効率化を超えた、業務基盤ならではの価値だと言えます。派手さはないぶん、効果が数字(利益)に出てくるまで少し時間はかかりますが、続けるほど効いてくるタイプの投資です。
一方のタノモシカは、単発の作業をAIがサッと片づけてくれる手軽さが強みです。象徴的なのがパース生成で、画像をアップロードするだけで外観・内観のフォトリアルなパースや手描き風パースを作れます。お客さんへの提案の場で「完成イメージをその場で見せられる」のは、受注につながる大きな武器ですよね。
営業まわりも充実していて、顧客タイプを設定してAI相手に商談の練習ができる音声ロープレや、商談音声を文字起こし・評価してくれる商談解析など、「営業の質を上げる」ための機能がそろっています。さらにInstagramの投稿文を作る集客支援や、議事録づくり、経営分析まで、工務店の各部門の“困りごと”をメニュー単位で拾ってくれる作りです(出典:タノモシカ公式サイト)。
使いやすさの面では、プロンプトを考えなくてもメニューを選ぶだけで動くので、「AIって難しそう」と身構えていた人でも入りやすいのは間違いありません。ここはコンクルーAIとは別ベクトルの“やさしさ”と言えます。
まとめると、「会社の仕事の流れを整えたい」ならコンクルーAIの一元管理が効き、「一つひとつの作業をその場で楽にしたい」ならタノモシカのメニュー型が効く、という違いになります。どちらが優れているというより、悩んでいる場所が管理側か作業側か、で選ぶのが正解です。
もう少し身近な例で言い換えてみます。たとえば「お客さんに出す提案書が地味で、なかなか契約が決まらない」なら、これは提案・営業まわりの悩みなので、パースや商談ロープレのあるタノモシカの出番です。一方「受注はできているのに、月末になると請求書の作成と入金確認でてんてこ舞い」「終わった現場の利益がいくらだったのか、正直あいまい」なら、これはお金と段取りの悩みなので、コンクルーAIの一元管理が効いてきます。自分の会社の"いちばんの詰まり"がどっちの絵に近いかで当てはめると、判断がぐっと具体的になります。
次はお財布の話です。ここは「安いほうが得」と単純には言えないので、⭐️で観点ごとに公平に見ていきます。
タノモシカは初期費用が不要で、契約したその日から使えます。月額は利用量(パースの枚数や音声ロープレの回数)に応じた3プランです(出典:タノモシカ公式サイト)。
プラン | 月額(税別) | 目安の利用量 |
|---|---|---|
スターター | 10,000円/月 | パース生成80枚相当 または 音声ロープレ10回相当 |
アドバンス | 30,000円/月 | パース生成320枚相当 または 音声ロープレ40回相当 |
アルティメット | 50,000円/月 | パース生成600枚相当 または 音声ロープレ80回相当 |
金額がはっきり公開されていて、月1万円から小さく始められるのは分かりやすい魅力ですよね。ただし2点、契約前に確認しておきたいことがあります。1つは最低利用期間が「契約月から1年間」であること(年間契約型の業務システムでは一般的な条件です)。もう1つは、公式サイトの料金が税別で表示されている点です(正式リリースのプレスリリースでも「月額1万円(税別)から」と案内されています/出典:PR TIMES(安心計画株式会社リリース))。実際の請求額は、契約前に公式へ確認しておくと安心です。
利用量のイメージもつかんでおきましょう。たとえばスターターのパース生成80枚相当は、1案件で外観・内観をあわせて数枚使うと考えると、月に十数件ぶんの提案をまかなえる計算になります。年に扱う棟数がそこまで多くない工務店なら、まずはスターターで足りるケースも多いはずです。逆に、分譲やリフォームでパースを何パターンも見せたい会社なら、アドバンス以上が現実的になってきます。ここも、無料トライアルのあいだに「自社だと月にどれくらいパースや商談解析を使いそうか」をざっくり数えておくと、プラン選びで迷いません。枚数を使い切ったあとの追加料金の考え方も、あわせて公式に確認しておくと安心です。
コンクルーAIは、1名からでも使えて、標準機能は手頃な価格帯にまとまっています。パース枚数のような従量ではなく、業務管理の土台として使うイメージなので、料金の考え方はタノモシカとは別物です。具体的な金額は使う機能や人数などの導入内容によって変わるため、自社の使い方を伝えたうえで公式に見積もりを取るのが確実です。こちらも14日間の無料トライアルがあるので、費用感は試しながらつかめます。パースのような「使った量で増える」費用ではないぶん、月々のコストが読みやすいのは、予算を組む側からするとありがたいポイントですよね。
結局のところ、費用対効果は「何に困っているか」で逆転します。安さだけで選ぶと、必要な機能が入っておらず結局もう1つ契約する……となりかねないので、解決したい悩みから逆算して料金を見るのがおすすめです。
もう一つ、小さな会社ほど見落としがちなのが「解約のしやすさ」です。タノモシカは月1万円からと入りやすく、最低利用期間は契約月から1年間とされています(出典:タノモシカ公式サイト)。「まず1〜2か月だけ試して、合わなければやめる」といった使い方は難しいので、14日間の無料トライアルのうちに、自社で本当に回るかをしっかり見極めておくことが大切です。コンクルーAIも年間契約の場合は年単位の契約になるため、期間の条件はどちらも申し込み前に確認しておくと安心です。どちらにしても、契約条件は申し込み前に公式で最終確認しておきましょう。
ここまでの内容を、良い点・気をつけたい点として整理しておきます。片方を持ち上げすぎないよう、両方フラットに並べます。
導入事例は、「本当に使えるのか」を判断するうえで気になるところですよね。ここは正直に、公式で確認できた範囲だけをお伝えします。

コンクルーAIについては、累計3000社(公式)という導入実績が公表されており、公式サイトでは導入事例も紹介されています。「同じような規模の会社がどう使っているか」を事前に確認しやすいのは、判断材料として心強いところです。
一方のタノモシカは、2026年3月2日に正式リリースされたばかりの新しいサービスということもあり、現時点では公式サイトに導入事例・お客様の声・導入実績の社数といった記載は見当たりません(出典:タノモシカ公式サイト)。これは「良くない」という話ではなく、新しいサービスなら自然なことです。実績の情報が積み上がってくるのはこれから、という段階だと捉えておくとよいでしょう。
とはいえ、事例が少ない新しいサービスを検討するときほど、確かめ方が大切になります。おすすめは、無料トライアルの期間に「自社で実際に使う場面」で試してみることです。パースなら実際の案件の図面で生成してみる、営業ロープレなら自分の商談を想定して回してみる——といった具合に、"見本のデータ"ではなく"自社のデータ"で触ってみると、合う・合わないがはっきり分かります。提供元の安心計画株式会社は住宅・建築業界向けのシステムを長く手がけてきた会社なので、その土台を持った会社が出しているサービスかどうか、という視点も判断材料になります。
最後に、選び方をはっきりさせておきます。何度もお伝えしているとおり、この2つは優劣ではなく役割のちがいです。「自社が今いちばん困っているのはどの領域か」で選べば、まず外しません。
ここまで「どちらを選ぶか」で書いてきましたが、冒頭でお伝えしたとおり、この2つは役割がちがうぶん、並べて使ってもケンカしません。むしろ相性は悪くないと言えます。
たとえば、こんな使い分けです。会社の背骨にあたる見積・原価・工程・請求はコンクルーAIで一本化して、日々の数字の取りこぼしを止める。そのうえで、お客さんへの提案パースや、営業のロープレ、SNSでの集客といった"攻め"の部分はタノモシカに任せる——。前者が守り、後者が攻めと考えると、役割がきれいに分かれます。もちろん両方入れれば費用はそのぶん増えますし、どちらも最初は無料トライアルがあるので、まずは悩みの大きいほうから1つ試し、手が回るようになってからもう一方を足す、という順番でも十分です。「片方を選んだら、もう片方は一生使えない」という話ではない、と知っておくだけでも気持ちが楽になりますよね。
迷ったら、次の3つの軸で考えてみてください。
そして冒頭でもお伝えしたとおり、この2つは「どちらか一方だけが正解」とは限りません。お金と段取りの土台はコンクルーAIで固め、提案や営業の攻めはタノモシカで強化する——という組み合わせも、十分に現実的です。大事なのは、流行っているからと飛びつくのではなく、自社の悩みに素直に効くほうから始めること。この記事が、その最初の一歩の役に立てばうれしいです。
※本記事は公開情報をもとに整理しています。機能・価格・提供範囲等は変更される可能性があるため、最新の正確な情報は各公式HPよりご確認ください。