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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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内装の見積は下地・ボード・クロス・床と行数が多く、汎用テンプレートでは足りないことも。工程ごとの階層明細で書き込め、原価・粗利まで社内用シートで見える見積書エクセルを登録不要・無料で配布。養生費や残材処分費の載せ方やインボイス欄の使い方も解説します。
AI搭載
コンクルーAI
顧客管理・見積作成・原価管理・電子受発注・請求支払いなど全ての業務がコンクルーAIひとつで完結

内装の見積は、とにかく行が多い——。長く現場をやっている内装屋さんほど、この感覚に心当たりがあるのではないでしょうか。仮設の養生から始まって、LGSの下地、ボード張り、クロス、床、巾木、そして残材の処分費。工程ごとに明細を立てていくと、あっという間に十数行、二十数行になります。
ところが、ネットで拾ってきた汎用の見積書テンプレートを開くと、明細の行が足りなかったり、工事のまとまりごとに小計を出す構造になっていなかったり。かといって「内装工事一式」でまとめてしまうと、お客様に金額の根拠が伝わらず、不信感につながってしまいます。結局、昔つくったエクセルを毎回コピーして、数式が壊れかけたまま使い続けている。そんな状態から抜け出す道具として、コンクルーBaseで内装工事の見積書エクセルテンプレートをつくりました。ダウンロードは無料、メールアドレスの登録もいりません。
細かい説明は後回しにして、先に配布します。ダウンロードしてExcelで開けば、内装のサンプル明細が入った状態で、そのまま使えます。
内装工事の見積書エクセルテンプレート(無料・登録不要)
見積書シート+原価・粗利シート+設定シートの3点セット。
下地・ボード・クロス・床まで、数量と単価を入れるだけで合計・諸経費・消費税まで自動で計算します。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます
【免責事項】
本フォーマットは、ユーザー様の自己責任においてご利用ください。内容の正確性について当社は保証するものではございません。万一、本フォーマットの使用により損害やトラブルが発生した場合も、当社は一切の責任を負いかねます。
このテンプレートでできることは、大きく3つです。
ダウンロードする前に、どんな中身か写真で確認しておきましょう。全部で3枚のシートに分かれています。
A4縦にまとまる、そのまま印刷・PDF保存できる見積書です。「仮設工事」「内装下地工事」「仕上工事」のように工程のまとまりごとに見出しを立て、その下に内訳を並べる階層式にしてあります。数量と単価を入れれば、金額・工程ごとの小計・全体の合計まで自動で計算します。諸経費(現場管理費)や出精値引、消費税の行も最初から入っています。サンプルとして内装の工種をひととおり入れてあるので、自社の内容に書き換えて使ってください。

ここが、よくある無料テンプレートとの一番の違いです。見積書に入れた明細が自動で並び、それぞれの原価単価を入れるだけで、粗利額と粗利率が横に出ます。内装は行数が多いぶん、材料の値上がりや外注の人工(にんく)がかさむと、どこで利益が薄くなっているのかが見えにくくなりがちです。このシートがあれば、「この工事、全体で粗利何%か」を提出前に確認できます。お客様に渡す紙ではないので、社内の値付けの物差しとして使ってください。

自社名・住所・電話番号・インボイスの登録番号・振込先などを入れておく場所です。諸経費率(初期値10%)や消費税率もここで管理しているので、率を変えれば見積書の計算も自動で切り替わります。

テンプレートには最初から入っていますが、「なぜこの欄があるのか」を知っておくと、自社流にアレンジするときに迷いません。内装工事の見積書は、ざっくり次の3つのまとまりでできています。書き方そのものをもっと詳しく知りたい方は、内装工事の見積書の書き方の記事もあわせてご覧ください。
まとまり | 主な項目 | 役割 |
|---|---|---|
表紙(おもて) | 見積番号/発行日/宛名/件名/工事場所/工期/御見積金額(税込)/自社名・連絡先 | 「誰が・誰に・どの工事を・いくらで」を一目で伝える顔の部分 |
内訳(明細) | 工事の名称・仕様/数量/単位/単価/金額 | 金額の根拠。何にいくらかかるのかを分けて示す |
条件 | 支払条件/有効期限/備考(振込先など) | 後のトラブルを防ぐための約束ごと。詳しく交わすなら内装工事請負契約書とセットで |
2023年10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)に登録している場合は、見積書や請求書に「T」で始まる13桁の登録番号を書いておくと、お客様(とくに会社や店舗を相手にする内装工事)が経理でスムーズに処理できます。テンプレートの設定シートに登録番号欄を用意してあるので、一度入れておけば大丈夫です(出典:国税庁「インボイス制度について」)。
元請会社の下請けとして内装工事の見積書を出す場合は、労務費にかかる社会保険料などの「法定福利費」を内訳として明示することが求められています。金額は「労務費総額 × 法定保険料率」で計算します(出典:国土交通省「法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順」)。施主(個人のお客様)に直接出す見積書では求められませんが、下請けの仕事もある会社は、明細に「法定福利費」の1行を足して使ってください。テンプレートは明細を自由に増やせるので、行をコピーして挿入するだけで対応できます。
内装の見積で金額の根拠をきちんと伝えるコツは、工程を分けて、それぞれに合った単位で数量を出すことです。「内装工事一式」でまとめてしまうと、お客様に何にいくらかかっているのかが伝わらず、値段の交渉もしにくくなります。目安として、下地やボード、クロス、床のような面で施工するものは「㎡(平米)」、巾木や見切り材のような長さで拾うものは「m(メートル)」、建具やコンセントのように個数で数えるものは「本・箇所」で書くと収まりが良くなります。
もうひとつ、内装で見落としがちなのが養生費・残材処分費・搬入経費です。テナントビルの共用部を養生したり、解体で出たボードや残材を処分したり、資材をエレベーターや階段で運び上げたり。こうした「工事そのものではないけれど、きまって発生する費用」を明細に載せておかないと、あとで自腹を切ることになり、赤字の原因になります。テンプレートには、これらの行も最初からサンプルとして入れてあります。
参考までに、テンプレートに入れているサンプル明細の骨組みは次のような形です(金額・数量は書き換え用の架空サンプルで、実勢の単価を示すものではありません)。
工程(見出し) | 内訳の例 | 単位の目安 |
|---|---|---|
■ 仮設工事 | 共用部・室内養生/墨出し | ㎡・式 |
■ 内装下地工事 | LGS(軽量鉄骨)壁下地組/石こうボード張り | ㎡ |
■ 仕上工事 | クロス(量産品)張り/床材(タイルカーペット等)張り/ソフト巾木 | ㎡・m |
■ 処分・運搬 | 残材処分費/搬入・小運搬 | 式 |
■ 諸経費 | 現場管理費(設定の率から自動計算) | 式 |
このように「■見出し → 内訳 → 工程ごとの計」の階層でつくっておくと、行を足しても小計や合計が崩れません。値引きを頼まれたときも、出精値引きの行で一括して調整できるようにしてあります。
難しい設定はありません。次の順番でそのまま使えます。
見積を出したあと、社内で「原価・粗利」シートに材料や外注の単価を入れておけば、あとで「あの現場、実際どれくらい残ったか」を振り返る材料にもなります。
なぜ、わざわざ原価・粗利のシートまで付けたのか。理由は、内装屋さんの一番もったいない負け方が「忙しいのに残らない」だからです。
見積の合計金額しか見ていないと、「そこそこ大きい内装だから儲かっているはず」という感覚で受けてしまいます。でも、ボードやクロスの材料が値上がりしていたり、応援の人工がかさんでいたりすると、見た目の金額は大きくても手元にはほとんど残らない、ということが起こります。行数の多い内装ほど、原価の把握漏れは起きやすいものです。逆に、値引きを頼まれたときも「粗利率が何%あるか」を先に知っていれば、「ここまでは下げられるが、これ以上は赤字になる」という線を自分で引けます。粗利率がどのくらいを目安にすればいいのかは、建設業の粗利率の平均と目安の記事も参考になります。
出す前に粗利が見えているだけで、受ける・断る・値段を粘る、の判断が変わります。まずはこのテンプレートで、1件ずつ「この工事はなんぼ残るのか」を数字で見る習慣をつけてみてください。
とはいえ、エクセルのテンプレートには限界もあります。使い込むほど、こんな場面が出てくるはずです。
ここを丸ごとラクにするために作ったのが、建設業向けの業務管理クラウド「コンクルーAI」です。従業員数名の会社や、一人親方の方でも、1名から使えます。見積を作れば、その内容がそのまま原価管理や請求につながるので、転記もファイル探しもなくなります。

「まずはテンプレートで手を動かしてみる → 手作業がしんどくなってきたらクラウドに移す」。この順番で十分です。今日はまず、無料のテンプレートから始めてみてください。
不要です。上のボタンからそのままダウンロードできます。「無料と書いてあるのに、結局アドレスを求められる」ということはありません。
マクロは使っていません。Excelの関数だけで計算しているので、「コンテンツの有効化」を求められることもなく、安心して使えます。
はい。自社の見積書として、項目やサンプルの工種を書き換えて自由にお使いください(テンプレートそのものの再配布・販売はご遠慮ください)。
読み込んで開くことはできますが、一部の書式や印刷設定が簡易的に表示される場合があります。計算を正確に使いたいときは、Excelでの利用をおすすめします。
「設定」シートの数値を書き換えれば、見積書側の計算に自動で反映されます。消費税率・諸経費率のどちらも、この1か所で管理しています。
内装の見積書は、ただ金額を伝える紙ではなく、「その現場で会社にいくら残るか」を決める入り口です。行数が多いぶん、工程を分けて単位まできちんと書き、養生や処分費まで載せておくことが、赤字を防ぐ近道になります。そして出す前に粗利まで見えるかどうかで、1年後の手元の残り方が変わってきます。
今回の無料テンプレートは、内装のサンプル明細と原価・粗利をセットにして、登録なしですぐ使えるようにしました。まずはダウンロードして、次の1件から試してみてください。
内装工事の見積書エクセルテンプレート(無料・登録不要)
見積書シート+原価・粗利シート+設定シートの3点セット。
下地・ボード・クロス・床まで、数量と単価を入れるだけで合計・諸経費・消費税まで自動で計算します。
ファイル形式:Excel(.xlsx)/マクロなし・関数のみで安全に使えます