プロワンは全プラン「要問い合わせ」で無料トライアルもない業務管理SaaSです。ITreviewでは転記の手間が減ったと管理側から好評な一方、現場アプリはログイン操作に不満の声も。実際の口コミと向いている会社の特徴を整理しました。
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設備工事やリフォーム、ビルメンテナンスを営む中小建設会社の社長であれば、案件・見積・請求の管理がExcelと紙、LINEに分散していて、転記や確認に時間を取られている——そんな悩みを抱えている方は少なくないはずです。同業者や営業から「プロワン」という名前を聞いて調べてみたものの、公式サイトには料金が「要問い合わせ」としか書かれておらず、無料のお試しも見当たりません。契約前に、まずプロワンの評判を確かめておきたいですよね。
プロワンは、株式会社ミツモアが提供する、現場業界向けの業務管理SaaSです。2024年1月に「MeetsOne」から名称変更しているため、以前の名前で検索して行き着いた方もいるかもしれません。この記事では、ITreviewやApp Storeに投稿されている実際の口コミと、公式サイトで確認できる料金・機能の情報をもとに、プロワンの評判と向いている会社の特徴を整理しました(情報は2026年8月時点のものです)。
先に結論からお伝えします。プロワンは、営業・現場・経営の業務を一つのシステムにまとめたい現場業界の会社に向いている一方で、契約前に金額を比較したい会社にはハードルがあります。細かい根拠はこのあと順番に説明しますので、まずは全体像をつかんでください。
向いている会社
向いていないかもしれない会社
ITreviewの口コミでは、管理側の担当者から「転記の手間がなくなった」「業界特化で操作が定着しやすい」といった好意的な声が見られます。一方、現場担当者向けアプリのApp Storeレビューでは、ログイン操作の煩わしさを指摘する声も投稿されており、管理側と現場アプリ側で評価の温度差がある点は、契約前に知っておきたいポイントです。この二面性については、このあと詳しく見ていきます。

プロワンは、株式会社ミツモアが提供する業務管理システムです(出典:プロワン公式サイト)。設備工事・リフォーム・ビルメンテナンスなど、現場に赴いて仕事をする業種に特化しており、顧客管理や見積作成、発注管理、請求・入金管理、現場担当者向けのスマホアプリまで、営業から施工、経営管理までを一つのシステムでカバーしています(出典:プロワン公式サイト・特徴ページ)。公式サイトでは、この分野に特化したサービスとして自社を「国内唯一のVertical SaaS」と位置づけています(出典:プロワン公式サイト)。
名前について、少し整理しておきます。プロワンはもともと「MeetsOne」という名称でしたが、2024年1月11日にミツモアが名称変更を発表しました。同時に、法人向けの仕事受発注プラットフォーム「プロモア」も新設されています(出典:ミツモア プレスリリース)。プロワンとプロモアは同じミツモアグループのサービスですが、役割は別物です。プロワンは自社の業務を一元管理する管理システムで、プロモアは協力会社との受発注をつなぐマッチングサービス、という違いがあります(出典:ミツモア プレスリリース)。「MeetsOneやプロモアと名前が紛らわしい」と感じたら、この違いを覚えておくと迷わずに済みます。
公式サイトには導入事例も掲載されています。たとえば清掃業や産業廃棄物収集運搬などを手がける株式会社大阪マルカン様(従業員約20名)の事例では、見積作成にかかる時間が1件あたり40分から3分に短縮され、全社で月50時間以上の業務時間が生まれたと紹介されています(出典:プロワン公式サイト・導入事例)。
プロワンには、現場作業用・スタンダード・アドバンス・プロフェッショナルの4つのプランがあり、いずれも月額は「要問い合わせ」です(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。現場作業用は現場担当者・協力会社向けに機能を絞ったプラン、スタンダードは中小規模の事業者向けに顧客・案件管理や見積・発注・請求処理をカバーするプラン、アドバンスは高度な分析機能や建物管理機能を備えた中堅・大手向けのプラン、プロフェッショナルは顧客ポータルやセキュリティ機能を強化した大手向けのプラン、という位置づけです(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。見積特化のソフトと迷っている場合は、建設業の見積ソフト比較でタイプ別の違いを確認しておくと選びやすくなります。
金額を公開していない分、自社の規模や業種に応じてカスタマイズする前提の料金体系だと分かります。初期費用は導入支援・設定・研修として別途かかります(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。
公式サイトのFAQでは、無料トライアルについて「無料でのトライアルは行っておりません」と明記されています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。契約期間は「基本は1年間での契約」とされており、月単位の短期契約は想定されていません(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。他社のように無料プランでまず小さく試してから決める、という進め方はできない仕組みです。
その代わり、公式サイトでは導入前のヒアリングから計画策定、導入準備、導入後の活用サポートまで、専任チームが伴走する体制を打ち出しています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。じっくり相談しながら自社仕様に作り込みたい会社には合う一方、契約前に金額や使用感を自分たちで確かめたい会社には、ハードルに感じられるかもしれません。同じように「要問い合わせ」中心の料金体系に戸惑う場合は、施工管理システムの費用相場も参考にしてみてください。
なお、IT導入補助金については、公式サイトのFAQで「プロワンはIT導入補助金の対象となっております」と案内されています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。対象となる枠や申請の条件は年度によって変わるため、実際に使えるかどうかは商談時に確認するとよいでしょう。

良い評判は、法人向けIT製品のレビューサイト「ITreview」に投稿された口コミで確認できます。プロワンのITreviewページには2件のレビューが投稿されており、平均満足度は5.0です(出典:ITreview プロワンの口コミページ)。件数は多くありませんが、実名の企業に紐づいた口コミとして参考になります。
1件目は、株式会社シスコムネット様(IT管理者、従業員20〜50人未満、2023年11月投稿)による口コミです。良い点として「あらゆるデータがお互いに繋がってるので、転記する必要がなくなり、管理側としては、案件登録1つで、カレンダーへの反映や仕事差配が出来る点」を挙げており、複数のシステムを使っていたことで発生していた転記・集計の手間が減った、という評価です(出典:ITreview プロワンの口コミページ)。改善してほしい点としては、在庫管理機能と帳票類の集計機能が欲しいという要望が書かれています。
2件目は、株式会社Qreast様(電気関連、導入決定者、従業員20人未満、2023年6月投稿)による口コミです。「業界特化のシステムなので、現場工事を行う会社のDXには最適だと思います。また直感的に操作できるので社内に運用が定着するのも早かったです」と、業界特化ならではの定着のしやすさを評価しています(出典:ITreview プロワンの口コミページ)。
どちらも2024年1月の「プロワン」への名称変更より前、まだ「MeetsOne」だった時期の投稿です。現行のプロワンの最新画面そのものへの評価ではない可能性がある点は、割り引いて読んでおく必要があります。
管理側の評価で気になる点として挙がっているのは、機能の網羅性とカスタマイズの複雑さです。前述のシスコムネット様の口コミでは、改善してほしい点として「在庫管理機能」「帳票類の集計機能」が欲しいという要望が書かれており、その理由として「現在複数システムを使用しており業務効率のアップのために一元管理ができると非常に助かるため」と述べられています(出典:ITreview プロワンの口コミページ)。プロワン単体だけで自社の業務がすべて完結するとは限らない、ということですね。
Qreast様の口コミでも、改善してほしい点として「細かい機能やカスタムをし始めると少し複雑な点もあるため、サポート担当者に聞きながら活用をするといいと思います」と書かれています(出典:ITreview プロワンの口コミページ)。自社の業務フローに合わせてカスタマイズできる柔軟性は長所である一方、作り込むほど設定が複雑になり、サポートを頼る場面が出てくるようです。
一方、現場担当者が使う「プロワン現場アプリ」については、App Storeに評価3.7(評価件数12件)の口コミが投稿されています(出典:App Storeのプロワン現場アプリページ)。目立つのは、ログイン操作についての指摘です。
投稿者「93tds」さんは「少し時間が経つとログインパスワードを要求してくるが、手入力かメモ帳からのコピペ入力。FaceIDか4桁pinとかにしてもらわないと仕事にならない」とレビューしています(出典:App Storeのプロワン現場アプリページ)。別の投稿者「通りすがりの酔っ払ぃ」さんも、アプリを起動するときや少し間が空いたときにその都度ログインを求められ、顔認証やPINコードではなく手入力が必要になる点を指摘しており、お客さんの前や急いでいる場面では時間がかかってしまう、という趣旨のレビューを寄せています(出典:App Storeのプロワン現場アプリページ)。
投稿日はいずれも「7月5日」「5月15日」とだけ表示されており、投稿年は明記されていません。Google Playにも「プロワン現場アプリ」は配信されていますが、本記事の確認時点でレビュー本文や星評価は表示されておらず、参考にできませんでした(出典:Google Playのプロワン現場アプリページ)。
整理すると、管理側(バックオフィス)の口コミは総じて好意的で、現場アプリ側は運用面、特にログイン操作への不満が目立つ、という温度差があります。管理者としては使いやすいと感じていても、実際に現場で毎日アプリを開く担当者にとっては、ログインの手間がストレスになっている可能性がある、ということです。導入を検討する際は、管理画面のデモだけでなく、現場アプリの操作感も担当者に実際に触ってもらってから判断することをおすすめします。
ここまでの内容を踏まえて、プロワンが向いている会社と、慎重に検討したい会社を整理します。
向いている会社
向いていないかもしれない会社
業務管理ツール全体の選び方から比較したい場合は、建設業の業務管理を効率化するには?でツール選定の軸を整理しているので、あわせて確認してみてください。

はい、同じサービスです。2024年1月11日に、ミツモアが「MeetsOne」から「プロワン」へサービス名称を変更しました(出典:ミツモア プレスリリース)。ITreviewの口コミページなど、旧名称のまま表示されているページも一部残っています。
公式サイトのFAQで「無料でのトライアルは行っておりません」と案内されています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。まずは資料請求や商談を通じて、デモ画面などで操作感を確認する流れになります。
公式サイトのFAQでは「基本は1年間での契約」と案内されています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。月単位の短期契約は想定されていないため、契約前に自社の業務フローに合うかをしっかり確認しておくと安心です。
公式サイトのFAQでは「プロワンはIT導入補助金の対象となっております」と案内されています(出典:プロワン公式サイト・料金ページ)。対象となる申請枠や条件は年度で変わるため、最新の情報は商談時に確認しましょう。
プロワンは自社の営業・現場・経営を一元管理する業務管理システムで、プロモアは協力会社との仕事の受発注をつなぐマッチングサービスです。どちらも株式会社ミツモアが提供していますが、役割が異なる別のサービスです(出典:ミツモア プレスリリース)。
プロワンは、設備工事・リフォーム・ビルメンテナンスなど現場業界に特化し、営業から現場、経営管理までを一つのシステムにまとめられる業務管理SaaSです。ITreviewの口コミでは、転記の手間が減った、業界特化で操作が定着しやすいといった管理側の好意的な声がある一方、現場アプリ側ではログイン操作の煩わしさを指摘する声もあり、両者の温度差を知ったうえで検討することが大切です。
料金は全プラン「要問い合わせ」、無料トライアルはなく、契約は基本1年間です。まずは無料で小さく試したい会社にとってはハードルになりますが、専任コンサルタントの伴走支援を受けながら自社仕様に作り込みたい会社には合う仕組みだといえます。導入を検討する際は、管理側の使い勝手だけでなく、現場アプリを実際に担当者に触ってもらい、料金や契約条件も含めて商談で確認してから判断することをおすすめします。