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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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同業者や元請から「ANDPAD」の名前を聞くけれど、料金は非公開、評判もサイトによって差があって実態がつかめない——そんな方に向けて、口コミサイトとアプリストアの評価、良い評判・気になる評判、料金を確認する方法まで整理しました。
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同業者や元請から「ANDPAD(アンドパッド)」という名前を聞く機会が増えた、という方もいるのではないでしょうか。現場管理をひとつのサービスに一本化したいと考えて公式サイトを見てみたものの、料金がどこにも書いておらず「問い合わせしないと分からない」ことにモヤモヤした方もいるかもしれません。
SNSやアプリストアのレビューをのぞいてみると評価が割れていて、実際の使い勝手はどうなのか、数名〜数十名規模の自社でも使いこなせるのか、契約前に実態を掴んでおきたいところです。
この記事では、ITreview・BOXIL・ITトレンドといった法人向けの口コミサイトと、App Store・Google Playのアプリレビュー、そしてANDPAD公式サイトの情報を突き合わせ、良い評判と気になる評判の両方を整理しました。料金が非公開である理由と、分かる範囲の情報も併せてまとめています。
先に結論からお伝えすると、ANDPADは元請として複数の協力会社・下請けとの情報共有をひとつにまとめたい会社、施工管理だけでなく受発注や原価管理まで一つのサービスに集約したい会社に向いています。一方で、従業員数名〜10名程度で管理したい現場数がシンプルな会社にとっては、機能の多さがオーバースペックに感じられる可能性があります。
向いている可能性が高い会社は、次のような特徴を持つ会社です。
反対に、導入前によく確認したほうがよいのは、次のような会社です。

法人向けの口コミサイトであるITreview(4.0/11件)、BOXIL(4.1/20件)、ITトレンド(4.1/208件)はいずれも4.0前後の評価である一方、App Store(2.7/247件)、Google Play(2.9/215件)といった一般アプリストアの評価はそれより低めです。この差の背景は、気になる評判のセクションで詳しく見ていきます。なお本記事は2026年8月時点の情報にもとづいて構成しています。
ANDPADを運営するのは、2012年設立の株式会社アンドパッドです(東京都港区、代表取締役 稲田武夫氏、2026年8月時点の社員数は1,006名)(出典:株式会社アンドパッド公式)。
公式サイトでは、シェア1位のクラウド型建設プロジェクト管理サービスとうたっており、調査元としてミック経済研究所によるミックITリポート(2025年12月号)を挙げています。利用社数は26万社、ユーザー数は69万人を超えるとしています(出典:ANDPAD公式)。
機能面では、施工管理・チャット・図面・黒板・検査といった現場寄りの機能から、引合粗利管理・受発注・歩掛管理・請求管理・入退場管理といった経営・事務寄りの機能、さらにBIMやAPI連携、AIを使ったプロジェクトまで、製品ラインが年々広がっています(出典:ANDPAD公式)。この「機能が広い」こと自体は強みですが、自社が実際にどこまで使うかは、後述のチェックポイントで考えたいポイントです。
結論からいうと、ANDPADの料金は公式サイトに具体的な金額が載っていません。料金体系は初期費用・月額費用・オプション費用の3つで構成されるとだけ説明があり、月額費用・オプション費用は「プランによって異なります。詳しくはお問い合わせください」という案内にとどまっています(出典:ANDPAD公式ヘルプ)。無料トライアルや無料プランの記載もなく、公式サイトの導線は見積り依頼とデモ会申込みのみです。
法人向けのクラウドサービスでは、利用規模や導入範囲によって金額が大きく変わるため、料金を個別見積り制にすること自体は珍しい商習慣ではありません。ANDPADに限った話ではない、という点は公平に触れておきます。
とはいえ、契約前に総額感をつかみたいのは当然です。比較サイトの中には、初期費用10万円前後、月額3万円台後半〜(60IDプランなど)といった目安を紹介しているところもありますが、これはANDPAD公式では確認できない第三者の推定値です。実際の金額は、自社の現場数・利用人数・使いたい機能の範囲によって変わるため、見積り依頼の際に複数パターンで金額を出してもらうのが確実です。
協力会社(下請け)側の料金については、元請がIDを発行して協力会社を招待する形で無料になる、と紹介している比較サイトもありますが、ANDPAD公式サイト上で金額を明記したページは確認できませんでした。下請け側の負担が発生するかどうかは、見積り段階で確認しておきたいポイントです。

施工管理システム全体の費用相場を先に押さえておきたい方は、施工管理システムの費用相場【2026年最新】無料サービスもある?もあわせて参考にしてください。
まずは良い評判から見ていきます。ITreviewでは「元請様への工事進捗報告が非常に簡略化されました」というタイトルのレビュー(20〜50人未満・総合建設業)で、「着工前から完工までの全過程において、必要な書類や情報を元請様に報告する作業が非常に分かりやすく簡略化した」と評価されています。ガス関連会社(50〜100人未満)のレビューでも「工事現場に行く回数が激的に減りました」として、設計図面や施工状況の写真を社内外で共有できるようになり、現場まで出向いて写真を撮る機会が減った、という声が寄せられています(出典:ITreview)。
BOXILでも、資料管理まわりの評価が目立ちます。メーカー・製造系の利用者(11〜30人規模)は「資料をアップロードするだけで、メンバー全員が容易に閲覧できるようになりました」と、また不動産・建設・設備系の利用者(101〜200人規模)は「操作も難しくなく、ITに精通していない工務人材でも使いこなしています」と評価しています。図面の共有についても、「図面を下請け業者と早い段階で簡単に共有できるようになった」という声がありました(出典:BOXIL)。
サンプル数の多いITトレンド(208件・4.1/5)でも傾向は近く、「見積もり、図面、工程表、会議を重ねるごとに増えていく紙をネット上で一元管理できるのがとても助かりました」「直感的なUIで、初めて見たお客様でも使いやすいと思います」といった、情報の一元化とUIのわかりやすさを評価する声が多く見られました(出典:ITトレンド)。共通しているのは、「現場に行かなくても状況が分かる」「紙のやり取りが減る」という、情報共有の一本化そのものへの評価です。
一方で、気になる評判もあります。まず数字として押さえておきたいのが、App Store(2.7/247件)とGoogle Play(2.9/215件)の評価が、法人向け口コミサイトの4.0前後と比べて低いことです。母集団も評価の観点も異なるため単純比較はできませんが、「業務ツールとしての評価」と「アプリの操作感・不具合への評価」がある程度分かれている可能性は、興味深い事実として押さえておいてよいでしょう。
具体的な不満で最も多いのが通知まわりです。ITreviewでは「複数の現場を管理していると通知がたくさん来てしまい、逆に分かりにくくなってしまい、通知機能が事実上機能していない状態になってしまっています」との指摘があり、ITトレンドでも「多くの現場に携わっていると、各現場からのチャットで通知が毎日なり止みません」という声が寄せられています。ITトレンドでは他にも、「他システムとの連携であったり、抽出できるCSVの項目をもっと増やして欲しい」という管理者目線の物足りなさや、「業者さんとの写真やりとりなどはやはりLINEなどが便利で、結局そちらを使ってしまいます」という声もありました(出典:ITトレンド)。BOXILでも「物件毎にフォルダのような物を作成するのが少し手間」、「工事写真については電子納品には対応していません」といった、機能の細部に関する指摘が見られます(出典:BOXIL)。
アプリストアのレビューには、不具合報告や解約時の運用に関する声もあります。App Storeでは2026年7月の投稿で「アップロードのボタンを押したのちすぐに『一部の写真のアップロードに失敗しました』の表示が出て、延々と未アップロードフォルダに送られてしまいます」という不具合報告がありました。また2026年3月の投稿では、「データの一括エクスポート機能が存在せず、解約時には写真や資料を案件ごとに開き、フォルダ内のデータを1つ1つ手作業でダウンロードする必要があります」とし、代替案として「約74GBのデータ抽出に対して約60万円という高額な費用」を提示された、という報告もありました(出典:App Store)。ここで挙げた金額は、あくまで投稿者1名が案内されたという内容であり、全ての契約に共通する条件とは限りません。解約時のデータ移行のしやすさは、契約前に確認しておきたい項目のひとつです。
Google Playでも、2026年4月の投稿で「サーバーがもっさりで時間帯によっては、写真1枚送るのに数分かかり、作業が進まない」という動作の重さに関する指摘がありました(出典:Google Play)。
ここまでの評判を踏まえて、導入を検討する際に確認しておきたいポイントを3つ整理します。
ANDPADは施工管理から受発注、原価管理、BIMまで、年々機能が広がっているサービスです。この広さは大手・中堅企業にとっては魅力ですが、数名〜10名程度の会社では、契約したプランの機能を使い切れないまま月額費用だけがかかる、という状態になりかねません。見積りを取る際は、「自社が実際に使う機能はどれか」を先に洗い出し、その範囲でのプランを提案してもらうのが現実的です。
料金は個別見積り制のため、1社だけに問い合わせて金額を鵜呑みにするのではなく、自社と近い規模・業種の会社がどんな条件で契約しているか、営業担当に具体的に尋ねてみることをおすすめします。ID数(利用人数)に応じた課金という話も比較サイトでは紹介されているため、「何ID必要か」を先に自社で試算しておくと、見積りの精度が上がります。
サポート面では、電話でのお問い合わせ窓口が月〜金曜10:00〜19:00(祝日・年末年始は除く)で用意されています(出典:ANDPAD公式ヘルプ)。導入時の説明会やレクチャーも初期費用に含まれる案内があるため、ITに不慣れな職人・協力会社が多い会社でも、サポートを受けながら定着させやすい体制ではあります。それでも、BOXILには「高齢化が目立つ現場監督と職人さんの写真を残す手間が増える、こまめに更新する、新しいものに対応する。このハードルを乗り越えてもらう必要があるのがこの手の便利ツール共通の課題です」という口コミもあり(出典:BOXIL)、導入直後の定着支援がどこまで手厚いかは、見積り段階で確認しておきたいところです。
自社に合う現場管理アプリを幅広く比較したい場合は、建設業向けおすすめの現場管理アプリ6選も参考にしてみてください。
ANDPADのように施工管理から経営全体までを1つでカバーするオールインワン型のサービスがある一方で、特定の業務(たとえば現場の写真・図面共有だけ、原価管理だけ)に特化した、対象規模がより小さい会社向けのサービスもあります。

どちらが良い・悪いという話ではなく、「今いちばん困っている業務範囲はどこか」「将来的にどこまで業務を1つのサービスに集約したいか」によって、選ぶべきタイプは変わってきます。オールインワン型は機能が広い分、使いこなすまでの学習コストもかかりやすいため、まずは自社が今困っている業務を1つ挙げて、そこから逆算して選択肢を絞り込むのが現実的です。ツール選び全体の考え方を整理したい方は、建設業の業務管理を効率化するには?ツールの選び方・費用と、AIで人を増やさず回す方法もあわせてどうぞ。
公式には公表されていません。ただし、この記事で紹介したとおり、解約時のデータエクスポートに手間や費用がかかるという口コミがあるため、契約前にデータの持ち出し方法を確認しておくと安心です。
公式サイトに無料トライアル・無料プランの記載はありません。無料の見積り依頼と、個別デモ会への申込みが用意されています。
ANDPAD公式サイト上では金額の明記が確認できませんでした。元請がIDを発行して協力会社を招待する形は一般的な運用として紹介されていますが、負担の有無は見積り段階で確認することをおすすめします。
電話でのお問い合わせ窓口が月〜金曜10:00〜19:00(祝日・年末年始は除く)で用意されています。導入時のレクチャーも初期費用に含む案内があります(出典:ANDPAD公式ヘルプ)。
ANDPADは、法人向け口コミサイトでは4.0前後の評価を集める一方、アプリストアでは2.7〜2.9とばらつきがあり、通知の多さや操作に慣れるまでの時間を指摘する声も一定数あります。それでも「情報共有が一本化できた」「現場に行く回数が減った」という評価は複数のソースで共通しており、特に協力会社・下請けとの情報共有を広く一本化したい会社にとっては、有力な選択肢のひとつです。
料金が非公開な分、契約前に自社の規模・使いたい機能を整理したうえで見積りを取り、通知設定やデータ移行のしやすさまで具体的に質問してみることが、契約後のミスマッチを避ける一番の近道です。