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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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「脱着って具体的にどんな作業のこと?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。建設・建築の現場では日常的に使われる用語です。 脱着とは、設備機器や部材を一度取り外し、必要な作業を行った上で再び取り付ける一連の工程を指し、修理・交換・メンテナンスなど幅広い場面で行われます。 本記事では、脱着の基本的な意味から、実際に行われる手順や注意すべきポイント、費用相場、よくある疑問までを丁寧に解説します。
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脱着に関する基本的な情報を解説します。
「脱着」の読み方は、「だっちゃく」です。
二つの漢字が組み合わさった熟語で、「脱ぐ・外す」という意味の「脱(だつ)」と、「付ける・取り付ける」という意味の「着(ちゃく)」が組み合わさっています。
「脱着(だっちゃく)」とは、ある物体を元の場所から外す動作と、再びそこへ取り付ける動作をひとまとめにして表す言葉です。
二つの工程を別々に捉えるのではなく、外す作業と取り付ける作業を対になるものとして扱う点に特徴があります。
例えば、身の回りのアイテムで考えると、腕時計のベルトを外して付け直したり、機器の部品を一度外して交換後に取り付けるといった日常的な動きが該当します。
建設の現場では「脱着」という言葉が、部材や機械類をいったん外し、必要な作業を経て再度取り付ける一連の工程を表す用語として用いられています。
建物や設備は使い続けるうちに劣化や不具合が生じるため、定期的なメンテナンスや修繕が欠かせません。その過程で部品を交換したり、内部を点検する必要があり、このときに外して付け直す工程が不可避です。
建設業界での脱着は、修理・保守・改良など幅広い業務の中で頻繁に登場する基本的な作業概念であるといえます。
脱着と似た言葉の違いを分かりやすく解説します。
「着脱(ちゃくだつ)」は、物を身につけたり外したりする動作を示す言葉で、主に衣類・アクセサリー・小型の部品など、比較的軽量で扱いやすい対象に対して使用されます。
「付ける(着)」「外す(脱)」の組み合わせという点では「脱着」と似ていますが、着脱は 動作性や使いやすさに焦点が当てられる場面 で使われることが多いという点が脱着とは異なります。
着脱は、工事や設備のような専門的作業に用いられることは少ない言葉です。
主な使い方は、次のとおりです。
このように、手作業で付け外しができる対象を指す際に用いられます。
「装着(そうちゃく)」は、物を決められた場所に取り付けて機能させることを意味する言葉です。
何かを装置や機器として使用できる状態にするというニュアンスが強く、取り付け行為そのものに重点があります。装着は基本的に「付ける行為」だけを指し、外す動作を含まないという点が「脱着」とは異なります。
主な使い方は、次のとおりです。
といったように、「取り付けて使用可能な状態にする」という場面で使われます。
建設現場で脱着が実施される主な対象は次のとおりです。
それぞれを解説します。
建設現場で使用される機械は、稼働を重ねるごとに部品が摩耗し、一定のタイミングで交換が必要です。
部品の入れ替えを行う際には、まず古いパーツを取り外し、その後に新品の部品を正確に取り付ける工程が発生します。この一連の作業が、まさに脱着の代表的な例といえます。
機械の安全性を保つためには、適切な部品交換が欠かせず、こうした脱着作業は日常的に行われるメンテナンスの一つとして位置付けられています。
住まいの改修では、窓まわりの入れ替えが行われることが多く、ここでも脱着作業が欠かせません。
既存のサッシやガラスを丁寧に取り外した上で、性能の高い新しい窓枠を取り付ける流れが一般的です。
断熱性や気密性の改善につながるため、開口部の更新は住宅の機能向上を目的とした工事の中でも特に需要の高い作業となっています。
空調システムを新しい機種へ切り替える際にも、脱着作業は欠かせない工程です。
旧型の室内機や室外機を取り外し、性能や省エネ性が向上した最新機器へ置き換えることが一般的な流れです。こうした入れ替え作業では、撤去と設置が一体的に行われるため、脱着という概念がそのまま当てはまります。
設備更新の多くは、この手順を踏むことで快適性やエネルギー効率の向上を図っています。
リノベーションや部分的な改修では、室内の仕上げ材や設備を入れ替える作業がよく行われます。
壁・天井の仕上げ、キッチン、洗面化粧台などを一度取り外し、新しい仕様のものへ交換する工程がこれにあたります。
空間の使い勝手を向上させたり、見た目を刷新したりする上で重要な手順であり、住宅関連の工事では日常的に行われる脱着作業の一つです。
窓ガラスの脱着作業を例に、脱着作業の流れを紹介します。
それぞれを詳しく解説します。
窓ガラスを取り外すと、仮置きする場所が必要です。ガラスは重く割れやすいため、直接床に置くと破損や事故につながります。
そのため、作業前にガラスを置ける広さを確保し、段ボール・毛布などを敷いて衝撃を吸収できる状態にしておきます。
こうした養生は、床の傷つき防止だけでなく、ガラスが割れた際の安全確保にも役立ちます。
ガラスを外すには、まずサッシ本体を窓枠から取り外す必要があります。
サッシの上側には固定具が付いていることが多く、この部材をゆるめてロックを解除します。解除後は、サッシを上方向へ持ち上げ、手前に倒すように動かすことで枠から外れます。
網戸が付いている場合は、同様に固定具を外して先に取り外しておきます。取り外したサッシは、準備しておいた養生材の上で保管します。
サッシに取り付けられているガラスは、四つの角にあるビスで固定されています。これらを丁寧にゆるめることでガラスが取り外せます。
サッシが固着して開きにくいときは、ゴムハンマーで軽く衝撃を与えると分解しやすいです。
ガラスを外したら、周囲に取り付けられていたグレチャン(パッキン)を取り外し、サッシ内部の汚れを落としてから次の工程に進みます。
次に、新しいガラスへパッキンを取り付けます。古いパッキンが使えることもありますが、密閉性や耐久性を考えると新しいものに交換する方が望ましい場合が多いです。
パッキンはガラスの上側中央から巻き始め、枠に沿うように一周させます。角の部分は加工しやすいように小さく切り込みを入れるとフィットしやすいです。
作業中に外れないよう、マスキングテープで軽く固定しておくと後の工程がスムーズになります。
準備が整ったら、新しいガラスをサッシに収めます。組み込む前に霧吹きで水を吹きかけると滑りが良くなり、枠に収まりやすいです。
はめ込む際は、片側を枠に引っ掛けてから反対側を押し込むように、L字を描く順番で収めることが一般的です。
最後に窓枠へサッシを戻し、外したときとは逆手順でレールに納めます。仮止めに使ったテープが見える部分は、この段階で取り除いて仕上げます。
建設における脱着の注意点は、次のとおりです。
それぞれを詳しく解説します。
脱着作業を安全に進めるためには、作業者一人一人が正しい手順を理解し、その手順を確実に守ることが前提です。
安全ヘルメットや保護手袋、安全靴といった基本的な保護具の着用はもちろん、作業開始前に周囲の状況を確認し、危険となる要因がないかを見極める姿勢が欠かせません。
また、作業者同士が進捗(しんちょく)や注意点を声掛けし合うことや作業区域を明確に区分しておくことは、事故や「ヒヤリ・ハット」を未然に防ぐために非常に効果的です。現場全体で情報を共有する仕組みが整っているほど、安全性は高まります。
取り外す部材や取り付ける機器が大型であったり、複雑な形状をしている場合、無理に手作業で対応すると転倒や落下などの危険が伴います。
重量物を扱う際は、状況に応じて台車やレバーブロック、チェーンブロック、クレーンなどの補助機材を活用し、身体的な負担を軽減しながら作業を進めることが重要です。
適切な機材を組み合わせることで作業効率が向上するだけでなく、誤操作や持ち上げ動作による事故のリスクも大幅に抑えられます。
脱着作業に関わるリスクを最小限にするため、現場ではさまざまな技術や機器が導入されつつあります。
自動的に部材の位置合わせを行う装置や遠隔操作で施工が可能な機械などは、作業者が危険区域に直接立ち入る必要を減らし、安全性向上に大きな効果をもたらします。
こうした技術は作業者の負担軽減にもつながり、長時間作業に伴う疲労によるミス防止にも役立ちます。
現場環境の改善と安全性の向上を両立させる手段として、今後さらに普及していくことが期待されます。
脱着では、外した部品を正しく元に戻すことが重要であり、細かな部材の取り付け忘れは思わぬ不具合につながる原因です。
ネジ・パッキン・固定金具といった小さなパーツでも、装着されていない状態では機器の性能が低下したり、部材が確実に固定されず後のトラブルにつながる可能性があります。
外した部品を順番どおりに整理しておく、使用するパーツの一覧を事前に作成する、取り付け後にチェックリストを用いて照合するなど、ミスを未然に防ぐための仕組みを取り入れることが有効です。
脱着作業の費用相場について、分かりやすく解説します。
建設機械の部品交換では、対象部品の大きさや構造により費用が異なります。
代表的な例として、ミニショベルなどに使われるゴムクローラーの交換は1万〜2万円/本 が一般的な目安です。部品自体の重量が大きいため、専用工具を用いて脱着作業が行われます。
また、油圧機器に欠かせない 油圧ホースの交換は約1万円からとされ、ホースの長さや接続部の構造によって金額が変動します。
水道管を新しく入れ替える工事は、規模によって大きな費用が発生することが多いため、事前に相場を把握しておくことが重要です。
一般的な住宅では、配管の材質交換や引き込み工事などを含めた費用は およそ30万〜50万円が目安とされています。この金額には、材料代に加えて、撤去・新設・仕上げといった各工程の施工費が含まれます。
特に、水道本管から敷地内まで新たに配管を引き込む工事では、距離に応じて費用が決まり、1m当たり約1.5万〜2万円 が一般的な工事単価です。例えば20mの引き込みが必要な場合、総額は 約30万〜40万円程度になることが想定されます。
なお、住宅の構造や土質、施工方法によっても金額は変動するため、複数の業者に見積もりを依頼することが推奨されます。
窓まわりの脱着作業は、作業内容によって費用が大きく変わります。一般的な単板ガラスの交換であれば、標準サイズ(約90cm角程度)で 1万〜1.5万円前後 が目安とされています。これは、既存ガラスの取り外しと新しいガラスの取り付けまでを含んだ金額です。
一方、ガラスだけでなく枠ごと交換する「サッシ交換」を行う場合は、作業範囲が大きくなるため費用も高くなります。戸建住宅の例では、メーカー品の取り付け工事を含めて20万〜30万円程度が一般的な相場とされています。サ
ッシの仕様(アルミ、樹脂、複合枠)や窓のサイズ、施工方法によっても費用は上下します。
給湯器の交換費用は、本体価格と工事費の合計で決まり、燃料の種類や搭載機能によって大きく異なります。
最も一般的なガス給湯器は、給湯専用で約5万〜8万円、追いだき付きで約10万〜20万円、省エネ型エコジョーズでは約12万〜25万円が目安です。灯油給湯器はタンク設備などの関係から比較的高く、給湯専用で約10万〜12万円、追いだき付きで17万円前後です。
電気式はさらに価格帯が広く、通常タイプで約25万〜35万円、エコキュートでは30万〜50万円が一般的な相場です。設置場所の条件や追加工事の有無でも費用は変動します。
最後に、脱着に関するよくある質問とその回答を紹介します。
対象となる機器や設備によって必要な資格の有無は変わります。
一般的な部材や軽微なパーツの脱着であれば、特別な資格を求められないケースが多い一方で、電気配線・ガス設備・給排水管・空調設備など専門性の高い分野では、電気工事士やガス工事関連資格、給水装置工事主任技術者、高所作業車運転資格などが必要となる場合があります。
安全性や法令順守の観点から、対象設備に応じた資格が求められることがあるため、作業前にどの資格が必要か確認しておくことが大切です。
実際の作業状況によっては、見積もりには含まれていない追加費用が生じることがあります。
例えば、既存の部材が固着していて取り外しに手間がかかる場合や壁内の下地が傷んでいて補修が必要な場合は、作業工程が増えるため費用が上乗せされることがあります。また、配線・配管の位置が合わず延長や調整が必要になった場合、重量物を扱うためにクレーンや特殊工具の手配が必要になった場合なども追加費用の対象です。
他にも、作業スペースが狭い、あるいは高所での施工が必要といった条件があると、作業性が低下するため料金が上がることがあります。
依頼先を決める際は、いくつかのポイントを確認しておくと安心です。まず、同じ種類の脱着作業をどれくらい手掛けているかという「施工実績」が重要です。
また、対応できるメーカーや商品の幅、施工後の保証内容、追加料金の説明が明確であるかどうかも信頼性を判断する材料です。
さらに、現地調査の際に状況を丁寧に確認し、作業工程やリスクについて分かりやすく説明してくれる業者は、トラブルが少ない傾向にあります。
作業完了時は、いくつかのポイントを確認しておくと後々のトラブルを防げます。
まず、取り付け位置が正しく合っているか、ガタつきや浮きがないかをチェックします。また、周囲の壁材・床材・サッシなどに傷やへこみがないかも確認しておきたいところです。
設備機器の場合は、正常に動作するか、異音がないか、通電・通水後に漏れがないかなどの点検が重要です。さらに、撤去した部材や養生材が適切に片付けられているか、清掃がされているかも品質を判断するポイントです。
必要があれば写真を撮っておくと、万が一の保証対応もスムーズです。