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監督者:白澤光純
株式会社コンクルー 代表取締役CEO
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モルタル外壁は、日本の住宅で長く使われてきた外壁材ですが、「ひび割れやすいのでは?」などと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。 確かに、モルタル外壁には定期的なメンテナンスが欠かせない側面があり、施工品質によって仕上がりや耐久性に差が出やすい点も事実です。一方で、継ぎ目のない美しい外観や高い耐火性など、他の外壁材にはない強みを持つ素材でもあります。 本記事では、モルタル外壁の基本的な定義やメリット・デメリット、仕上げ方法、施工手順、劣化のサインなど分かりやすく解説します。
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まず、モルタル外壁の基本的な情報を紹介します。

モルタル外壁とは、セメントと砂、水を混ぜ合わせた材料を、下地に塗って仕上げる外壁のことです。
木材やラス網(金属製の網で、モルタルをしっかりと密着させるための下地材)などで下地を作り、その上からコテを使ってモルタルを塗り重ねることで形成されます。
いわゆる「塗り壁」の代表的な工法として、長年にわたり日本の住宅で採用されてきました。
モルタルとコンクリート、セメントは似た材料として扱われがちですが、役割や性質は大きく異なります。
セメントはあくまで基材となる粉体で、セメントに砂と水を加えたものがモルタル、さらに砂利を加えたものがコンクリートです。
モルタルは砂利を含まないため滑らかで密着性が高く、外壁の仕上げや補修に適しています。一方、コンクリートは粗骨材を含むことで高い圧縮強度と耐久性を持ち、基礎や土間、駐車場など構造的な強度が求められる部分に用いられます。
見た目にも違いがあり、モルタルは均一で美観性が高いのに対し、コンクリートは骨材が見える粗い仕上がりになります。そのため、建物では構造体をコンクリートで造り、表面をモルタルで仕上げるケースが一般的です。
日本の住宅は、古くから木材や土、草など、身近な自然素材を生かして作られてきました。茅葺き(かやぶき)屋根や白壁、漆喰(しっくい)といった建材は、日本の気候風土に合い、長く親しまれてきた存在です。
ただし、こうした素材には「燃えやすい」という共通した課題がありました。住宅が密集する地域では火災が起こりやすく、一度延焼すると被害が広がりやすいことが問題です。この防火への意識を大きく変えるきっかけとなった出来事が、1923年に発生した関東大震災でした。
地震後に発生した大規模な火災によって都市部が壊滅的な被害を受け、不燃性の高い建材の必要性が強く意識されるようになります。その流れの中で、燃えにくい特性を持つモルタルが復興期の住宅に採用され始めました。
モルタル外壁のメリットは、次のとおりです。
それぞれを詳しく解説します。
モルタル外壁は塗り壁仕上げのため、塗り方や仕上げ方法によって表情を大きく変えられる点が魅力です。
模様を付けたり、凹凸のある質感に仕上げたりと、デザインの幅が広く、住宅の雰囲気に合わせた外観を作れます。また、継ぎ目が出ないため、外壁全体が一体感のある仕上がりにできる点も大きなメリットです。
近隣の住宅とデザインが重なりにくい外壁を求める場合には、モルタル外壁が選ばれることが多くあります。
モルタルはセメントを主成分とするため、燃えにくい性質を持つ外壁材です。
一定の厚みを確保して施工することで、防火構造としての基準を満たすとされており、火災時の延焼リスクを抑えられます。木造住宅が多い日本では、外壁材の耐火性は重要な判断ポイントの一つです。
安全性を重視した住まいづくりを考える場合、モルタル外壁は安心感のある選択肢といえるでしょう。
モルタル外壁は、外壁材を貼り合わせる工法ではないため、つなぎ目がほとんど発生しません。そのため、隙間をコーキング剤で充填(じゅうてん)するためのコーキング(シーリング)の施工や定期的な打ち替えが不要です。
コーキングは紫外線や雨風の影響を受けやすく、一般的には10年前後で劣化するといわれています。劣化が進むと雨水の侵入原因にもなるため、定期的な補修が欠かせません。
モルタル外壁であれば、こうした継ぎ目部分のメンテナンス負担を軽減できる点が、長期的にみてメリットです。
モルタル外壁のデメリットは、次のとおりです。
それぞれを詳しく解説します。
モルタル外壁は、セメントと砂を主成分とする塗り壁のため、乾燥や気温・湿度の変化によって伸縮しやすい性質があります。
さらに、地震や車の振動など、建物に加わるわずかな揺れでも影響を受けやすく、経年とともにひび割れが生じやすいです。こうしたひび割れの多くは、すぐに雨漏りへ直結するものではありませんが、放置すると徐々に幅が広がり、雨水が内部へ浸入する原因です。
モルタル自体には防水性がないため、表面の塗膜が劣化した状態でひび割れが進行すると、下地や構造材を傷めるリスクが高まります。
モルタル外壁は、仕上げ方法によって表面に凹凸が生まれるため、雨だれやほこりがたまりやすい構造になりがちです。
特に凹凸のある仕上げでは、水分が残りやすく日当たりや風通しの条件によってはカビやコケが発生しやすい点がデメリットといえます。
ツルツルとした外壁材と比べると汚れが目立ちやすく、外観の美しさを保つには定期的な点検や洗浄が必要です。ただし、防汚性・防カビ性を備えた塗料を選ぶことで、汚れの付着を抑えることは可能です。
モルタル外壁は既製品を貼り付ける工法ではなく、職人が現場で一から仕上げる外壁です。
そのため、下地処理や塗り重ねの工程、塗り厚の管理など、施工精度が仕上がりに直結します。技術や経験が不足している場合、ひび割れや剥がれといった不具合が起こりやすくなる点がデメリットです。
その特性を理解した上で、施工実績や仕上がり事例を確認し、信頼できる業者に依頼する必要があります。
モルタル外壁は、大別して5つの仕上げ方法があります。
それぞれの特徴を解説します。
リシン吹付は、細かい骨材を含んだ材料を吹き付けて仕上げる方法です。
表面が細かくざらついた砂壁状の外観になる特徴があり、マットで落ち着いた雰囲気になりやすく比較的施工費用を抑えやすいメリットがあります。
一方で、表面の凹凸が多いため、汚れやカビ・コケが付着しやすい性質があります。また、材料が比較的硬いため、外壁の動きに追従しにくく、ひび割れが生じやすい点にも注意が必要です。
現在では、耐久性や維持管理の面から、他の仕上げが選ばれるケースも増えています。
スタッコ仕上げは、骨材を含んだ材料を厚く吹き付けて仕上げる工法です。
立体感と重厚感のある外観になります。塗り厚が確保されるため、リシン吹付と比べると、比較的ひび割れが起こりにくいとされています。
ただし、表面の凹凸が大きく、雨だれやほこりがたまりやすいため、汚れが目立ちやすい点がデメリットです。外観の存在感を重視する住宅に向いていますが、立地条件によっては定期的な洗浄や塗装によるメンテナンスをする必要があります。
吹付タイルは、専用の機材を使って複数回塗り重ねる仕上げ方法で、比較的なめらかな表面に仕上がります。
骨材を含まない、または少ない材料が使われるため、外壁の動きに追従しやすく、ひび割れが起こりにくい点が特徴です。汚れが付着しにくく、他のモルタル仕上げと比べてメンテナンス性に優れていることから、現在も多くの住宅で採用されています。
施工時に材料の飛散や作業音が発生しやすいデメリットはありますが、耐久性を重視する場合には選ばれやすい仕上げです。
リシンかき落としは、リシンを吹き付けた後、表面を削って仕上げる方法です。
削り方によって表情に違いが生まれ、落ち着きのある重厚な風合いが特徴です。表面積が増えることで通気性が高まりやすく、外壁内部の湿気がこもりにくいとされています。
ただし、施工には手間がかかるため、リシン吹付より費用が高くなる傾向があります。和風住宅や素材感を重視した外観と相性の良い仕上げです。
左官仕上げは、職人がコテを使って模様や質感をつくる仕上げ方法です。
模様の種類が多く、住宅ごとに異なる表情を持たせられる点が大きな特徴です。一方で、仕上がりは職人の技量に左右されやすく、均一な仕上がりを求める場合には注意が必要です。
また、使用する材料や模様によって費用に幅があります。デザイン性や個性を重視する場合に適した仕上げといえるでしょう。
モルタル外壁の施工手順は、次のとおりです。
それぞれを分かりやすく解説します。
外壁塗装では、高所作業を安全かつ安定して行うために足場の設置が必要です。
足場があることで職人が無理のない姿勢で作業でき、塗りムラや施工精度の低下を防ぐ効果もあります。また、転落事故の防止や作業効率の向上といった観点からも、足場は欠かせない工程です。
建物の形状や敷地条件に合わせて、全体を囲うように設置されます。
塗装前には、外壁表面に付着した汚れや劣化した旧塗膜を除去します。
モルタル外壁には、ほこりや排気ガス、カビ・コケ、チョーキングによる粉状の汚れが付着していることが多く、これらが残った状態では塗料の密着性が低下するためです。
高圧洗浄によって表面を清掃し、塗装に適した下地状態をつくることで、塗膜の剥がれや早期劣化を防ぎます。
洗浄後は、ひび割れや欠損、塗膜の浮き・剥離など、外壁の劣化箇所を補修します。
モルタルは防水性を持たないため、ひび割れを放置すると雨水が浸入し、内部の劣化を招く原因になります。そのため、ひび割れの大きさや状態に応じて、シーリング材の充填(じゅうてん)やモルタル系材料による補修が行われます。
同時に、窓や玄関、設備など塗装しない部分をマスキングテープや養生シートで覆い、塗料の付着や傷を防ぎます。養生は仕上がりの美しさにも影響する重要な工程です。
下地補修が完了したら、下塗材を塗布します。
下塗りは、モルタル下地と上塗材を密着させるための重要な工程です。併せて、下地の吸い込みを抑え、上塗材の塗膜厚を均一にする役割も担います。
モルタルの劣化状況や表面状態によって、使用する下塗材や塗布量は調整されます。
下塗材が十分に乾燥した後、上塗材を2回に分けて塗装します。
1回目の中塗りで塗膜の厚みを確保し、2回目の上塗りで仕上がりと保護性能を完成させます。
塗料には適正な塗布量や乾燥時間が定められており、これを守ることが耐久性や防水性を維持する上で欠かせません。
全ての塗装工程が終了した後、仕上がりや塗り残しの有無を確認します。
問題がなければ足場を解体し、モルタル外壁の塗装工事は完了です。
施工後は定期的な点検を行うことで、外壁の状態を把握しやすくなり、必要なメンテナンス時期も判断しやすくなります。
モルタル外壁の劣化症状は、次のとおりです。
それぞれを詳しく解説します。
モルタル外壁にホースや霧吹きで水をかけた際、表面がじわっと濡れて色が変わる場合は、水を吸い込んでいる状態と考えられます。
これは、塗膜の防水性能が低下し始めているサインです。特に日当たりの良い面では、紫外線の影響を受けやすく、劣化が早く進む傾向があります。吸水が確認できた場合は、塗装によるメンテナンスを検討する目安です。
一方で、水が玉状になって弾かれる場合は、防水機能がまだ保たれている状態と判断できます。
外壁を手で触ったとき、壁と同じ色の粉が付着する場合は、「チョーキング」と呼ばれる劣化のサインです。
塗料は、色を出す顔料と、防水性を担う樹脂成分で構成されていますが、紫外線の影響を受けることで樹脂が劣化し、顔料だけが表面に残る状態になります。この状態になると、塗膜による防水機能はほぼ失われており、雨水が直接モルタルに染み込みやすくなります。
チョーキングは再塗装を検討する時期に差しかかっているといえます。
外壁表面にコケやカビが見られる場合も、劣化が進行している可能性が高いです。
コケやカビが発生しているのは、モルタルが水分を含みやすくなり、外壁が湿った状態になっているということです。特に、日当たりが悪く乾きにくい北側や、風通しの悪い場所で発生しやすい傾向があります。
コケやカビは見た目を損なうだけでなく、根を張ることでモルタル表面を傷め、耐久性の低下につながることもあります。放置せず、早めの対処が望ましい症状です。
モルタル外壁にひび割れが確認できる場合も、メンテナンスを考える必要があります。 塗膜が弱くなると、雨水を吸った外壁が膨張し、乾燥時に収縮する動きを繰り返します。この伸縮が積み重なることで、外壁に負荷がかかり、ひび割れが発生します。
特に窓サッシやドア周りなど、構造的に動きが出やすい部分はひび割れが起こりやすいため、重点的な確認が必要です。
モルタル外壁の表面が剥がれている場合は、劣化がかなり進行している状態です。
長年にわたり雨風や紫外線にさらされることで、モルタルや塗膜の付着力が低下し、表層が剥離してしまいます。この症状は外壁の位置に関係なく発生する可能性があり、下地が露出したまま放置すると、外壁内部だけでなく建物全体の耐久性にも影響を及ぼします。
早急な補修や塗装が必要となるケースが多い劣化症状です。
モルタル外壁は、塗装によって防水性や耐久性を保つ外壁材です。そのため、劣化の進み具合に応じて適切なメンテナンスを行うことが、外壁を長持ちさせるポイントといえます。
主なメンテナンス方法は大別して、次のとおりです。
それぞれを分かりやすく解説します。
例えばひび割れが一部に見られる程度であったり、表面の汚れが目立つだけの場合には、外壁全体を塗り替えずに部分補修で対応できるケースがあります。
軽度のひび割れについては、コーキング材を充填(じゅうてん)することで雨水の浸入を防ぎ、劣化の進行を抑えます。また、外壁表面の汚れに対しては、高圧洗浄によって洗い流す方法が一般的です。
部分補修は、あくまで劣化箇所を限定的に補うメンテナンスであり、外壁全体の防水性能を回復させるものではありません。しかし、症状が軽いうちに行えば、外壁塗装の時期を先延ばすことは可能です。
費用については、ひび割れの規模や補修方法によって差がありますが、数万〜十数万円程度になることが多く、高圧洗浄は施工面積に応じて加算されます。
外壁全体にチョーキングが発生している場合や高圧洗浄では落としきれない汚れが見られる場合、さらに仕上げ材の浮きや剥がれが確認できる場合には外壁塗装によるメンテナンスが必要です。塗装を行うことで、失われた防水性や耐候性を回復させ、モルタル外壁を再び雨風や紫外線から守れる状態に整えます。
外壁塗装には、足場の設置や高圧洗浄、下地補修、塗装作業といった複数の工程が含まれるため、部分補修と比べると費用は高くなります。ただし、外壁全体を一度に保護できるため、長期的に見ると合理的なメンテナンス方法といえます。
一般的な30坪程度の住宅で、シリコン塗料を用いて外壁塗装を行う場合、総額でおおよそ60万〜120万円程度が目安です。
モルタル外壁以外の外壁材は、次のとおりです。
それぞれを分かりやすく解説します。
窯業(ようぎょう)系サイディングは、セメントなどの無機質原料に繊維質原料を混ぜ、板状に成形してつくる外壁材です。
国内住宅で広く採用されている理由は、木目調・石目調・タイル調など意匠の選択肢が多く、工場製品として品質が安定しやすい点にあります。施工は、貼る工程が中心になるため、職人の感覚で表情が大きく変わりにくい点も特徴といえます。
一方で、板と板の継ぎ目がある以上、目地(シーリング)や塗膜の劣化が防水性の低下につながりやすく、定期的な点検・打ち替えや再塗装の計画が欠かせません。
金属系サイディングは、鋼板やアルミなどの金属板を成形し、断熱材を裏打ちしたパネルとして使われるタイプが一般的です。
軽量なので建物への負担を抑えやすく、既存外壁の上から重ねて施工するカバー工法で採用される場面もあります。断熱材一体型の製品では、断熱性の底上げが期待できる点も評価されやすいところです。
ただし金属は衝撃でへこみやすく、表面に傷が入ると美観だけでなく防錆面の管理にも気を配りたくなります。沿岸部など環境条件によっては腐食リスクが上がるため、地域性と素材(ガルバリウム鋼板、アルミ、ステンレス等)の相性を踏まえた選定が重要です。
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂を主原料とする外壁材で、非常に軽量である点が特徴です。
外壁全体の重量を抑えられるため、建物への負担が小さく、耐震性の面でも一定の効果が期待できます。また、凍害や酸性雨に対する耐性が比較的高いとされ、寒冷地での使用に適した側面もあります。
ただし、日本国内では流通量が限られており、施工実績のある業者が少ないことから、色柄やデザインの選択肢が狭くなりやすい点がデメリットです。加えて、防火地域・準防火地域における使用可否は、個別製品の認定内容や建築計画の条件によって決まります。
そのため、採用を検討する際は、地域区分と製品の認定状況を事前に確認しておくことが重要です。
木質系サイディングは、天然木を外壁用に加工した外壁材で、木ならではの質感や経年による色合いの変化を楽しめる点が特徴です。深みがあり、木材が本来持つ断熱性や調湿性に魅力を感じる人も少なくありません。
一方で、天然素材であるため雨や紫外線の影響を受けやすく、長期的な使用を前提とする場合は、定期的な塗装などのメンテナンスを見込んでおく必要があります。適切な維持管理を行わないと、反りや割れ、腐朽といった劣化が進行しやすいです。加えて、施工や補修に対応できる業者が限られるケースもあり、地域によっては費用や対応面で差が生じることがあります。
さらに、防火地域や準防火地域では、使用できる製品や工法に制限がある場合があります。そのため、採用を検討する段階で、建築計画の条件や地域区分を確認しておくことが重要です。
タイルは、粘土や石などを主原料とし、高温で焼き固めて作られる外壁材です。素材自体の耐久性が高く、重厚感や高級感のある外観に仕上がる点が特徴といえます。
紫外線や風雨の影響を受けにくく、経年による色あせや劣化が起こりにくいため、外観を長期間維持しやすい外壁材として採用されるケースが多く見られます。また、タイルは吸水率が低く、防火性や耐候性にも優れています。外壁塗装を前提としないため、塗膜劣化による再塗装が不要な点は大きなメリットです。
ただし、タイル本体ではなく下地や接着部分は劣化します。施工不良や経年変化によって下地に水が回ると、浮きや剥がれが発生する可能性があります。初期費用は比較的高めで、施工には専門的な技術が求められるため、実績のある施工会社を選び、定期点検を前提に検討することが重要です。
ALC外壁は、セメントや石灰などを主原料に発泡剤を加え、高温高圧の蒸気養生によって製造される軽量気泡コンクリートパネルです。
内部に多数の気泡を含む構造のため、一般的なコンクリートと比べて軽量で、建物への負担を抑えやすい外壁材とされています。耐火性に優れ、不燃材料として扱われる点も特徴です。また、気泡構造によって断熱性や遮音性が確保され、居住環境の安定します。
一方で、ALCは素材自体に吸水性があるため、防水性は塗装やシーリングに依存します。塗膜や目地部が劣化すると雨水が内部に浸入しやすく、ひび割れや凍害につながる恐れがあります。そのため、定期的な塗装メンテナンスとシーリングの点検が不可欠です。